バセドウ病 2
【治験例 1】
■甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
◆48歳/女性(身長 155㎝ 体重48kg)
◆症状の経過:この数年、手の震え・動悸・倦怠感・イライラ感・発汗・口の渇きなど更年期のような症状があった。病院の検査で甲状腺機能亢進症と診断され、投薬を受けていた。体重は4kg減少し、足が冷え、下痢、不眠、眼のかすみなどの症状があるため知人の紹介で当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両足裏部、肩甲骨間部各10分間、左右咽喉部各5分間、眼・鼻部5分間の照射。時々、前額部5分間も追加照射。
◆治療経過:光線治療2ヵ月目より朝晩2回治療を行った。治療3ヵ月目で冷え症が改善し、よく眠れるようになり、手の震え・動悸・倦怠感は少なくなった。治療5ヵ月後、担当医から薬の量は半分でよいといわれた。治療8ヵ月後、イライラ感・口渇感・下痢はなく、体重が2kg増え、検査は正常となり薬は中止となった。
【治験例 2】
■甲状腺機能亢進症(バセドウ病)
◆22歳/女性(身長 156㎝ 体重41kg)
◆症状の経過:健康診断でバセドウ病を指摘された。薬の服用で1週間後に全身がかゆくなり、両下腿部に皮疹ができ、突然顔が腫れて左眼が大きく突出した。手の震え、疲れやすさ、頻脈などの症状があった。両親の光線治療器で治療を開始したが、効果的な治療を行うため当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足裏部、腹部、腰部、眼・鼻部(両眼)、左右こめかみ部各5分間、及び両下腿前面部(集光器使用せず)各10分間照射。
◆治療経過:光線治療1ヵ月後、顔の腫れが引いてきた。治療1ヵ月半後、脈拍が毎分120回から100回に減ってきて、皮疹も薄くなりかゆみが消退した。3ヵ月後、血液検査の結果、すべて正常値に戻っており、脈拍も毎分80~85回で安定した。左眼の突出も少しずつ改善されてきた。治療6ヵ月後の再検査でも血液検査は正常で、左眼の突出もほぼ改善した。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著