いわゆる自律神経失調症 4
【治験例 1】
■自律神経失調症
◆53歳/女性(身長 160㎝ 体重 45kg)
◆症状の経過:生来から体が弱く、立ちくらみやどうきがよくみられた。また、51歳前後から疲労感、胸苦しさ、肩こり、頭痛、不眠などがみられた。自律神経失調症と診断され、精神安定剤や抗うつ剤を服用していた。薬に不安があるため、当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:43001-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、左右下腹部、後頭部(以上1号集光器使用)、左右咽喉部(2号集光器使用)。後頭部と左右咽喉部1日おきに交互照射。両足裏部10分間、両足首部、両膝部、腰部、左右下腹部、後頭部、左右咽喉部各5分間照射。
◆治療経過:1ヵ月間の光線治療により疲労感は軽くなり、頭痛は自然と消退した。2ヵ月目で安定剤をへらしても寝付きがよい状態になった。1年目でからだは軽く感じられ、からだに対する自信がついてきた。
【治験例 2】
■自律神経失調症
◆50歳/男性(身長 171㎝ 体重 70kg)
◆症状の経過:45歳の頃、仕事上の責任が重くなってから、めまい感、立ちくらみ、全身倦怠感が現れ、しだいに頻回になった。総合病院各科を回り、内科で自律神経失調症と診断された。精神安定剤を服用していたが、症状の改善がみられず当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3002-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部(集光器使用せず)10分間、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、左右下腹部、後頭部(以上1号集光器使)、左右乳様突起部(以上2号集光器使用)各5分間照射。
◆治療経過:自宅で光線治療を毎日行い、6ヵ月後には全身の倦怠感が軽減した。後頭部や首筋の緊張感が解消し、めまい感、立ちくらみの回数が目立って減ってきた。からだに対する自信もでてきて、混雑した電車や人ごみでもフラフラする感じがなくなった。ストレス対策としてスポーツクラブに通えるまでに、心身ともに回復してきた。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著