慢性腎不全(尿毒症) 4
■腎不全
【治験例 1】
◆61歳/男性
◆症状の経過:50歳より痛風と腎不全のために病院治療を受け、足の冷えも強く、疲れやすかった。血中クレアチニン値は2.8~3.1mg/dl。(正常値0.8~1.2 mg/dl )
◆光線治療:3001-5000番と3000番-5000番の治療用カーボンを1日おきに使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、後頭部(1号集光器使用)、左右咽喉部(2号集光器使用)照射。後頭部と左右咽喉部は1日おきに交互に照射。両足裏部、両膝部各10分間、両足首部、腰部、後頭部、左右咽喉部各5分間。
◆治療経過:自宅で光線治療を開始した。光線治療7ヵ月で足の冷え感が解消し、歩行による疲れが軽減した。病院の定期検査では血中クレアチニン値が、2.3mg /dl と光線治療前より低下している。
【治験例 2】
■腎不全(腎嚢胞)
◆55歳/女性
◆症状の経過:53歳頃より風邪をひくたび腰と背中に強い痛みが現れた。病院の検査で両側の腎臓に嚢胞が多数みられ、血中クレアチニン値は、4.4 mg /dl で慢性腎不全と診断された。嚢胞の治療は特になく経過の観察をすることになった。
◆光線治療:1000-3001番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腰部、肩甲骨患部、左右腎臓部各10分間、後頭部5分間照射。
◆治療経過:治療1週間頃より食欲、睡眠がよくなった。2週間後、階段の昇降で息切れがなくなり、午後疲れで横になることも減った。3ヵ月後、尿量が増え血色もよくなった。じはん自宅で光線治療を開始した。光線治療7ヵ月で足の冷え感が解消し、歩行による疲れが軽減した。病院の定期検査では血中クレアチニン値が、2.3mg /dl と光線治療前より低下している。
【治験例 3】
■腎不全(人工透析)
◆55歳/男性
◆症状の経過:38歳頃より足にむくみが現れ尿検査の結果、たんぱく尿を指摘されたが、そのまま放置した。2年後、倦怠感が強く検査したところ、人工透析が必要な状態の腎不全と診断、以後週3回の透析を行った。人工透析を始めて15年になるが、常にからだがだるく、頭重感、歩行による息切れがあった。人工透析を受けている知人から紹介され、当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-5003番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腰部、腰上部各10分間、腹部、後頭部各5分間照射。
◆治療経過:治療開始後2ヵ月間で、からだが軽くなり歩行も楽になり驚いた。透析直後の血圧低下の回復も早くなり、体調もよくなった。治療前は高く不安定であった血圧が治療を続けて安定した。治療を開始して5年間経過したが、車の運転や年数回の日帰り旅行を楽しめるまでになった。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著