慢性気管支炎 2
【治験例】
■慢性気管支炎・気管支拡張症
◆66歳/女性
◆症状の経過:45歳頃より慢性気管支炎のため通院治療中であった。54歳頃より血痰が出るようになり、しだいに著しくなってきた。検査で気管支拡張症と診断された。55歳頃よりさらに悪化して、外出時喀血がよくみられ、動悸もよく起こった。その後、風邪のような症状を繰り返し、そのたびに入院治療が必要であった。右背中痛や頭重感、めまいもよくみられた。
◆光線治療:3000-5000番と3002-5000番の治療用カーボンを1日おき交互に使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、背正中部、左右肩甲骨間部各10~15分間、腰部、左右咽喉部、後頭部各5分間。
◆治療経過:治療開始後、血痰が出ても長く続くことはなくなった。足が冷えると痰が多くなる感じがするため、より痰が出やすくなるように治療器は2台使用し、足裏部を長めに照射した。この10年間で入院を必要とするほどの症状はなくなってきた。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著