季節と光線療法
風邪はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、喉の痛み、咳、痰などの呼吸器の症状と寒気、発熱、全身のだるさなどの全身症状が現れ、およそ1週間前後で治るのが普通です。風邪の原因はウィルス、マイコプラズマ(ウィルスと細菌の中間の大きさ)、クラミジアなどですが、その多くはウィルス感染によるものです。ウィルスにはインフルエンザウィルスA・B・C、ライノウィルス、RSウィルスなど多くの種類があります。
風邪は10~3月の寒い季節に目立って多くなります。ウィルスは寒い時期のほうが長く生存できること、冬は窓お閉めきって換気が不十分なため空気中のウィルスを吸い込んで感染する機会が多いこと、寒さにより呼吸器粘膜の抵抗力が低下することなどが理由として考えられます。
風邪は軽視されやすいのですが、万病の元といわれるようにしばしば副鼻腔炎(蓄膿症)、中耳炎、肺炎などの合併症を起こして重症となったり、また持病のある場合は風邪も治りにくく、持病も悪化するおそれがあります。
風邪の対策は従来からさまざまいわれていますが、基本的には病原体がからだに侵入してもそれに打ち勝つ抵抗力を保っておくことが一番確実な方法でしょう。このためにはいつもからだを温かくしておくことが大切であり、可視総合光線療法は理想的な治療法といえます。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著