高齢者の肺炎 3
【治験例 1】
■高齢者の肺炎
◆78歳/男性(身長 163㎝ 体重 55kg)
◆症状の経過:66歳のとき、前立腺肥大症の手術をを受けた。翌年の春より、突然息苦しさを感じるようになり、そのため睡眠も十分にとれなくなった。病院で検査したところ、喘息と診断された。以後10年間、投薬を受け小康状態を保っていた。昨年秋風邪をひき、何週間も咳や痰が止まらず、息苦しさも強くなったので検査を受けたところ、肺炎を起こしていると診断された。薬を変えて自宅療養を始めたが、なかなか症状の改善はみられず苦しんでいた。
◆光線治療:3000-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部20分間、両足首部、両膝部各10分間(以上集光器使用せず)、肩甲骨間部5分間(1号集光器使用)照射。
◆治療経過:初めて光線治療を行った日は、久しぶりに熟睡することができた。治療開始1週間絵には仰臥位で眠れるようになった。足が温かくなり寝付きがよくなった。明け方に咳で目覚めることもなくなり、食事がおいしくなってきた。治療2週間目に病院で診察を受けたところ、喘鳴も小さくなっており急によくなりましたね、と不思議がられた。治療6ヵ月後、投薬を続けているが、咳や痰はほとんどでなくなり、息苦しさもなく、以前よりもはるかに体調のよい状態を保っている。
【治験例 1】
■高齢者の肺炎
◆73歳/女性(身長 150㎝ 体重 35kg)
◆症状の経過:52歳のとき、肺結核で3ヵ月間入院してから咳や痰がでやすくなった。特に季節の変わり目には風邪をこじらせて寝込むことがしばしばあった。2年くらい前より、買い物に出かけるだけで息苦しさを感じるようになり、検査の結果肺炎を起こしていると診断され2週間入院した。退院後も息苦しさが抜けず、痰も多く1日数回吸入を行っていた。
◆光線治療:5002-5002番の治療用カーボンを使用し、両足裏部20分間、両足首部、両膝部各10分間(以上集光器使用せず)、肩甲骨間部5分間(1号集光器使用)、左右咽喉部各5分間(2号集光器使用)照射。
◆治療経過:治療開始10日間は痰の量がかえって増えたが、その後急速に量が減った。治療開始1ヵ月目には、ほとんど痰がでなくなった。息苦しさもしだいに感じなくなり、3ヵ月後には吸入しないですむ日も出てきた。治療2年目では、風邪もひかず、外出しても息切れを感じることはなくなっている。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著