高齢者の肺炎 2

肺炎の予防

 東大病院老人化における高齢者の疾患別頻度をみると、65歳以上で最も多いの呼吸器疾患で、次いで消化器疾患、神経疾患、循環器疾患、内分泌・代謝疾患、腎臓・泌尿器疾患の順となっています。この中で、年をとる(75歳以上)とともに多くなるの疾患は、呼吸器疾患、神経疾患、循環器疾患などで、高齢者では肺の悪い人が多いことがわかります。したがって、高齢者の健康対策としては、肺炎を予防することが重要なります。高齢者の肺炎予防は、第一に寝たきりにならないようにすることです。そのためには、栄養状態をよく保ち、日常生活の活動性を保つことが予防には最も重要と考えられます。第二には、肺炎のもとになる風邪にかかりにくいからだの状態を保つことです。可視総合光線療法は、血液循環を良好にして、いつも体を温かい状態に保ち、免疫機能の強化および心肺機能を改善することによって、感染に対する抵抗力を強めていきます。

 これらの対策は、肺炎を起こしやすい肺気腫や慢性気管支炎などがある場合は、特に重要となります。

肺炎予防の光線治療

 可視総合光線療法の全身的作用としては抗病力の強化(食欲、睡眠、便通など)、体温調節作用、心肺機能の改善、感染予防があり、局所的作用として去痰作用による気管支内の分泌物の排泄促進、抗炎症作用による気管支の炎症の鎮静化、鎮痛作用による胸、背中の痛みの鎮痛化、呼吸筋の鎮痙作用による胸郭運動の円滑化などがあげられます。このような全身的および局所的作用により心肺機能が強化され、呼吸器疾患の症状の改善をもたらすと考えられます。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

呼吸器の病気