胃腸障害 1
胃腸が弱い、胃腸が悪いと思いながらずるずると長年過ごしている方が少なからずいます。日常生活の中で、胃や腸の異常を思わせる症状は、非常に多く、実際に病気であることや、時には症状だけで大した病気ではないこともあります。したがって、自覚的な症状だけで病気を判断することはできません。しかし患者は、疾患がなくても自覚症状があれば不快で、憂鬱な気分で毎日を過ごすことになります。
消化器系の病気と症状
消化器の病気は、内科で扱う疾患のうち最も多いものです。数日で治る急性のものから、ガン種などの難治疾患と多岐にわたり、診断も難易さまざまです。
症状が似ていながら、悪性のものや良性のものがあり、無症状であっても悪性のものがあります。また、消化器系と関係ない病気でも胃腸症状を訴えることもあります。
胃腸病の主な症状は、痛み、吐き気、嘔吐、げっぷ、胸やけ、腹部膨満感、腹鳴、食欲不振、食欲亢進、下痢、便秘などがあります。中には病気がないのに生理的に起こる症状もあります。例えば、走ると脇腹が痛む、冷えると下腹部が痛むなどという症状です。また、心配事があると胃が痛んだり、精神的ストレスが強いと胃潰瘍になったりする場合もあります。
急に激しい痛みが起こった場合の中には、すみやかに処置を受けないと命にかかわることもあります。その主なものは、腸閉塞、胃潰瘍などの穿孔、虫垂炎の破裂、子宮外妊娠の破裂、卵巣嚢腫の頚捻転、急性膵炎などがあります。したがって、自己診断せずに、専門医の検診を受けて的確な治療をすることが大切です。
胃や腸に異常感があるために診断を受けても、所見がない場合や病気というほどのものが発見できない場合もあります。しかし、症状は慢性に経過することが多く、治療法も特にこれというものがないことが多いので、可視総合光線療法が効果的です。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著