胃・十二指腸潰瘍 3
【治験例 2】
■胃潰瘍・十二指腸潰瘍
◆53歳/女性
◆症状の経過:若い頃から冷え症で膀胱炎になりやすく、風邪をひくと長引くことが多かった。更年期には足の冷えとしびれが強くなり、特に寒い時期は毎日が憂鬱であった。また、家庭内に問題が生じ胃潰瘍や十二指腸潰瘍を繰り返し、薬を服用していたが、一進一退であった。光線治療は冷え症を改善させる目的で開始した。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部各10分間、腰部5分間、背正中部、肩甲骨間部各10分間照射。両足裏部、両足首部、両膝部、腰部は以上集光器使用せず、肩甲骨間部、背正中部は1号集光器使用。
◆治療経過:治療開始2ヵ月間で胃の調子はよくなり、半年後には足の冷えやしびれがなくなった。からだがいつも温かくなってからはイライラすることも少なくなった。膀胱炎や風邪も忘れたようで気分も良好になった。冷えが強いと下腹部に不快感がみられるので、毎日光線治療を継続している。
【治験例 3】
■胃潰瘍
◆67歳/男性(身長168㎝ 体重52kg)
◆症状の経過:時々胃のむかつきが起こり、胃痛と背中痛のため総合病院を受診し胃潰瘍と診断された。30年間人間ドッグでは異常がなかった。腰をかがめることができないほどの腰痛も併発していた。親戚の紹介で当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3000-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、左右下腹部、背正中部、後頭部(以上1号集光器使用)照射。照射時間は両足裏部、腰部各10分間、左右下腹部各5~10分間、両足首部、両膝部、背正中部、後頭部各5分間照射。
◆治療経過:光線治療開始により胃のむかつきが減少した。治療1ヵ月後に足の冷え感が解消し、腰の痛みも軽減し、腰をかがめたり寝返りがうてるようになり熟睡もできるようになった。治療3ヵ月後、刺激物を食べなければ胃のむかつきは起こらなくなった。腰痛もさらに軽くなり正座が可能になった。治療4ヵ月後に病院での胃の内視鏡検査を受け胃潰瘍が治癒したと診断され、服用薬も中止となった。治療7ヵ月後何を食べても胃のむかつき、胃痛はみられず、からだの冷えもなく、腰痛も完治した。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著