高齢者における血行状態と精神・身体状況について 3
【治験例】
■変形性脊椎症・骨粗鬆症
◆83歳/女性
◆症状の経過:78歳の頃から変形性脊椎症、骨粗鬆症のため整形外科に通院していた。頚部、肩、背中の痛みが強く、手足のしびれもみられていた。冷え症で、特に両下肢が冷たく、寝つきもよくなかった。知人の紹介で当診療所(光線研究所付属診療所)を受診し光線治療を開始した。
◆光線治療:5002-5002番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腰部各10分間、後頭部、左右咽喉部各5分間照射(後頭部と左右咽喉部は1日起き交互に照射)。
◆治療経過:通院により光線治療を開始した。光線治療により頚部、肩、背中の痛みが少しずつ楽になって、長く歩けるようになり、日常の行動範囲が広がってきた。治療8ヵ月、しびれはまだ大きな変化はないが、冷え症はよくなり、食欲、睡眠は良好である。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著