老人(高齢者)の不眠症 3
【治験例 3】
■不眠症・膝痛
◆65歳/女性
◆症状の経過:62歳頃より膝痛があり、65歳の正月より痛みが強くなってきた。膝痛のため正座はできず、足は冷えやすかった。神経過敏で、寝ていても物音で眼が醒めやすく、また膝の痛みで安眠できない状態であった。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部の表裏、腰部(以上集光器使用せず)、後頭部(1号集光器使用)で照射。照射時間は、両足裏部、両膝部、腰部、膝裏部各10分間、両足首部、後頭部各5分間。
◆治療の経過:光線治療開始1ヵ月後、膝痛が楽になり、階段の下りが楽になった。夜間尿や膝の痛みも減り、眠りやすくなった。治療2ヵ月後、膝痛はさらに回復し、便秘も解消した。低かった体温が上昇し、足の冷えもなくなり、熟睡ができるようになった。
【治験例 4】
■不眠症
◆80歳/男性/歯科医
◆症状の経過:風邪が誘因で鼻と喉に痰が絡み、耳鳴りが現れた。その後、ほぼ毎晩不眠が続いた。からだに異常はなく、週4日歯科医師として診察を行うが、不眠の日でも眠さは感じなかった。不眠依頼、食欲不振、便秘がちになり、倦怠感もあった。1~2回の夜間尿が5~6回になり1時間ごとにトイレに起きていた。
◆光線治療:3002-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部10分間、両足首部、両膝部、後頭部、前額部各5分間照射。
◆治療の経過:自宅での光線治療を開始。午前中1時間の散歩を指示した。治療開始当日より眠気を感じ、1週間後には午後11時から熟睡でき、夜間尿も1回となった。痰も切れて喉もすっきりした。左耳の違和感には、2週間目より左乳様突起部(2号集光器使用)10分間を使照射した。1ヵ月後には左耳の違和感も消失した。その後も健康維持のため光線治療を継続している。
財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著