不妊症 1

不妊症とは、一定の期間(1~3年)避妊をせずに性交しているにもかかわらず、妊娠に至らない状態のことをいいます。健康な夫婦であれば1年以内に80%、2~3年の間に90%が妊娠します。理論上は、排卵日付近に避妊せず性交をして妊娠する確率は約20%で、3か月で約50%、6か月で約70%、1年以内には約90%の人が妊娠することになります。妊娠はするが出産に至らない流産、早産、死産は不育症といいます。

不妊症の原因

排卵が行われ、受精して、受精卵が着床して育つ、という過程を経て妊娠に至ります。この途中のどこかに不具合があると妊娠に至りません。具体的には、不妊症の原因には次のようなものがあります。

🌞女性に原因があるもの

●排卵障害

 排卵される卵子は十分に成熟している必要があります。月経が始まると脳の視床下部というところから卵胞刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が分泌されます。GnRHによって下垂体から卵胞刺激ホルモン(FSH)が分泌されます。このFSHによって、卵巣から卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され排卵の成熟がなされ、卵子が成熟するとその情報が視床下部に伝えられます。視床下部がこの情報を受け取ると下垂体から黄体化ホルモン(LH)が一過性に多量に分泌(LHサージ)されて排卵が起こります。

この流れのどこかにトラブルが生じると排卵障害が起こります。精神的ストレスや過度なダイエットなどは排卵障害を起こす大きな一因となります。

●高プロラクチン血症

 プロラクチンは、乳汁を多く出すためのホルモンで下垂体から分泌されます。授乳中に無月経になるのは、プロラクチンに排卵を抑制させる働きがあるためです。当然ですがプロラクチンが分泌されている間は妊娠しません。下垂体に腫瘍があることでプロラクチンが過剰に分泌されることがあります。

●子宮内膜が薄い

受精したとしても着床しなければ妊娠とはなりません。子宮内膜の厚さが不十分なために着床および妊娠にいたらないことがあります。着床しやすい子宮内膜の厚さは、排卵の頃に8-10mm以上が基準とされています。

🌞男性に原因があるもの

精子減少症や無精子症(造精機能障害)、精管や尿道の閉塞(精路通貨障害)、射精障害、勃起障害などが男性不妊の原因になります。

具体的には、喫煙、加齢、アルコールの過剰摂取、運動不足、長時間のデスクワーク、精神的ストレスなどが挙げられます。精神的ストレスによって、男性ホルモン(テストステロン)の分泌が低下し、精子の形成に影響を及ぼし、造精機能が低下すると考えられています。

しかし、実際に何が精子を造る機能を低下させている要因となっているのか、具体的に特定できるケースは多くなく、約半数は原因不明と考えられています。

妊娠のために自分でできること

とくに器質的な原因がないのであれば、不妊を予防し妊娠するために自分でできることは、男女ともに以下のようなものです。

ストレスをためない、適度に運動する、体を冷やさない、しっかりと眠る、正しい食事

妊娠のための光線治療

鍼灸や光線療法なども妊娠のために、体調を良好な状態にする目的で利用されています。不妊症のための鍼灸治療や光線療法は冷え症を改善することが重要なポイントになります。妊娠および妊娠の継続には、子宮や卵巣などの局所的な機能だけでなく、全身の諸機能が正常に働かなければなりません。そのためには、全身的な治療によって血行をよくする必要があります。冷え症の改善は、体温の上昇とともに自律神経やホルモン系統を全身にわたって調整します。その結果として妊娠が可能になったり、習慣化した流産や早産の予防につながります。

不妊

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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