アレルギー性鼻炎 1
アレルギー性鼻炎とは、花粉やダニ、ハウスダスト、動物の毛などの特定の物質(アレルゲン)を異物とみなし、体内から異物を排除しようとくしゃみ、鼻汁、鼻閉などの症状を生じる病気のことです。一年をとおして起こる通年性のものと季節性のものがあり、花粉症はもっとも多い季節性アレルギー性鼻炎です。
アレルギー性鼻炎は、戦後、日本人の食生活が高たんぱく、高脂肪のものへ急速に変化しため、異種たんぱくに対して抗体ができやすくなり、そのため多発するようになったと考えられています。その他、大気汚染や精神的ストレスの影響も受けることが指摘されています。
●心身の鍛錬
アレルギー性鼻炎は、アレルゲン(アレルギー症状を起こす物質。抗原ともいう)に対してからだの免疫が過剰に反応し、くしゃみや鼻水などの症状が起きます。この反応は心因、自律神経などの多く因子によって変わります。アレルギー性鼻炎患者は、神経質、几帳面、心配性といった性格をもつ傾向にあり、精神的ストレスが症状をひどくすることが知られています。
自律神経は鍛えることができます。乾布摩擦、冷水摩擦などが有効で、これらを行うと同時に規則正しい生活を保ち自律神経の安定をはかることが大切です。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著