広がる「VDT症候群」

1989年7月22日・毎日新聞より

 テレビゲームをはじめ、パソコン、ワープロなど家庭の中で眼を「酷使」する時間が大人も子供も増えています。コンピュータやワープロなどのブラウン管を長時間見つめ、キーボードを打ち続けることによって起きるのがVDT(ビジュアル・ディスプレー・ターミナル)症候群です。眼精疲労の代表的な症状で、肩こりや手のしびれなどの頚腕症候群、頭痛、精神的不安などをともなうこともあります。

 北里大学医学部のVDT研究班が行った調査によると、職場で週に30時間前後VDT作業に従事している人200人中31人に眼精疲労があり、うち10人に頚肩腕障害か心理疲労がともなっていました。これまでOA機器の職場での普及と眼精疲労が問題とされていましたが、家庭へのパソコン、ワープロなどの急速な普及により、こういった症状が懸念されています。熱中すると眼が内側に寄って、瞳の縮んだ状態が続くため、1時間以上の作業の後には10~15の休みを取るようにしましょう。

 社団法人・日本眼科医会が設置した「眼の成人病110番」には、40~50歳代の働き盛りの人を中心に毎回20件前後の相談があり、眼の健康管理への関心が高まっているようです。下記は日本眼科医会があげた眼の健康チェックポイントです。

◆片目ずつふさいでみて見え方がいつもと同じか

◆歪んで見えないか

◆見つめている文字は見える周囲が見えないか、見つめようとしている文字が欠けて見えないか

◆物がダブって見えないか

◆虫が飛んでいるように見えないか

早めのチェックと手当てを心かけたいものです。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

1989年といえば、今から32年前です。この新聞記事にも、パソコン、ワープロの言葉は出てきますが、ケータイ、スマートフォンは出てきません。にもかかわらず、眼精疲労を訴える人が増えているということですから、2021年の現在ではさらに多くの人が眼精疲労やそれにともなう病気に悩んでいることと推察されます。また記事文章中に、「眼を使う作業を1時間行ったら、10~15分休むように」とありますが、現実的になかなか簡単ではありません。

 体の中で大切でないものなどありませんが、眼はとりわけ大切です。眼を大切にしましょう。

中央林間うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 大和市中央林間で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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