円形脱毛症 1

円形脱毛症は、頭髪の一部が円形状に抜け落ちる病気です。突然に発症し、よくなったり、悪くなったりを繰り返します。1カ所だけの場合と、複数個所に生じる場合があり、脱毛する部分が大きくなっていったり、眉毛、わき毛、陰毛などが抜け落ちてしまうこともあります。体の中で自己の細胞を攻撃してしまう自己免疫疾患と考えられていてますが、なぜ自己免疫疾患が発症するかはわかっていません。遺伝の他、疲労や精神的ストレスが関わって起こることが多いようです。円形脱毛症の一般的な治療は、血管拡張剤やステロイド剤の塗り薬が用いられます。

光線治療は光化学作用と温熱作用によって、患部ならびに全身の血行を改善し、自律神経を安定させます。これにより免疫の異常を正し、発毛・育毛を促進するよう働きかけます。また精神的ストレスによる緊張を和らげると同時に、アレルギーなどの体質を改善させる効果も期待できます。治療は根気よく続ける必要がありますが、その点でも光線療法は副作用の心配なく行っていくことができます。

【治験例 1】

■脱毛症

◆18歳/女性 大学生

◆症状の経過:3~4歳の頃から円形脱毛症が始まった。また、子供のときからアトピー性皮膚炎のため、頭やからだにかゆみがあり、出現と消失をくりかえしていた。

 その後も円形脱毛症は、小さい脱毛が現れたり治ったりを繰り返していた。

 ところが大学に入学して、親元を離れ、学生寮での生活が始まったのをきっかけに、後頭部から頭頂部さらに前頭部、側頭部と脱毛が目立ってきた。日増しに脱毛がひどくなり、洗髪時、ごっそりと頭髪が抜けて大変な不安感におそわれていた。外出がつらく、帽子をかぶる生活が続いた。

◆光線療法:3000-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部(以上集光器使用せず)各10分間、後頭部、頭頂部、左右側頭部(2号集光器使用)各5分間照射。

◆治療の経過:光線治療2ヵ月後より、洗髪時の脱毛が少なくなり、頭部とからだのかゆみが同時に少しずつ緩和してきた。4ヵ月後には、脱毛は少なくなり周囲より発毛がみられるようになってきた。10ヵ月後には、頭頂部、側頭部、後頭部とも育毛が順調に進み脱毛症状が改善した。頭部のかゆみが全くなくなり、同時にからだのアトピー性皮膚炎も完治した。

 ※特に、生活環境が変わっていないので、光線治療のみの効果が強く裏付けされた症例である。

女性の薄毛が増えている

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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