褥瘡(床ずれ) 2

【治験例 2】

■床ずれ(褥瘡)

◆41歳/女性(身長157㎝、体重42kg)

◆症状の経過:18歳のとき脊髄と視神経に麻痺を起こした。以後、下半身は完全に麻痺し自力では全く動かせなくなった。上肢は動くが、以前より手先の動きが悪くなってきていた。上の血圧と下の血圧の差が小さくなるとだるくなった。日中は車椅子に座ったままで、数年前より臀部に床ずれができていた。皮膚科治療を続けているが、いっこうに改善せず年々患部が拡大する傾向にあった。光線治療は8年前より時々使用していたが、最近は全く使用していなかった。担当のヘルパーが光線療法家であり、その勧めで光線研究所付属診療所を受診をした。

◆光線治療:3000-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部10分間、両足首部、両膝部、腰部各5分間、床ずれ患部(2号集光器使用)は、3001-4008番を使用し、20~30分間照射。

◆治療経過:3週間目の自宅療養で、皮膚がなくなりジクジクしていた床ずれ患部は、乾いている部分が多くなり、びらん部が小さくなった。びらん部の肉芽の発生も順調で、徐々に下から肉が盛り上がってきていた。治療開始2ヵ月で、びらん部は50円玉大に縮小した。表面も乾き、ガーゼを取り替えるときも出血することがなくなった。周りの皮膚もピンク色の部分が多くなり、正常な状態に近づいた。血圧も上と下の差が正常となり、だるさや頭痛で苦しむことがなくなった。食欲も出てきて、毎日体調よく過ごせるようになった。

【治験例 3】

■床ずれ後のケロイド

◆43歳/女性

◆症状の経過:駅の階段から転落し、右膝を骨折し、金属プレートを入れる手術を受けた。入院自宅りょようを含めて約3ヵ月間、寝たきりに近い状態が続き仙骨部に2~3㎝ぐらいの床ずれができた。ジクジクし痛みが強く、睡眠も不十分となった。その後、徐々に歩行可能になったが、床ずれがケロイド状に盛り上がり、椅子にも座れず痛みとかゆみが強かった。友人の紹介で光線研究所付属診療所を受診をした。

◆光線治療:3002-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腹部、腰部、後頭部、右膝部、床ずれの患部各10分間照射。その他の部位各5分間。

◆治療経過:膝の痛みもあったので膝と床ずれの治療を同時に開始した。治療開始1ヵ月後、膝の痛みが緩和し、ケロイド(床ずれ痕)の痛み、かゆみが少し緩和した。治2ヵ月後、膝の痛みがさらに軽減。ケロイドの盛り上がりが小さくなり、触れても痛みはなく、かゆみも改善した。治療4ヵ月後、痕が薄く残っているがケロイドの盛り上がりはなくなった。また、膝痛は軽減し、膝の曲がりも改善し積極的外出が可能となった。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

中央林間うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 大和市中央林間で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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