帯状疱疹 1
帯状疱疹は、水疱(水疱瘡)帯状疱疹ウィルスを原因として発症する病気で、疱疹が神経にそって帯状に出ることからこのように呼ばれます。初めて感染したときには水疱瘡として発症します。水疱瘡がいったん治まっても、ウィルスの一部は体内に隠れ住みます。その後、ストレスや疲れなどで免疫機能が低下すると、ウイルスが再活性化し、帯状疱疹を発症します。帯状疱疹の後神経痛をは発症することがあり、高齢者に多い帯状疱疹後神経痛は確実な治療がありません。そのためいかにこの神経痛を残さないようにするかが、予防とともに非常に重要とされます。可視総合光線療法は、低下している基礎体力や免疫力を高め、帯状疱疹やその後の神経痛を和らげるのに有効な治療法です。痛みが慢性化している場合には、治療に長期間かかることもありますので、根気よく光線治療を続けることが大切です。
【治験例 1】
■帯状疱疹
◆85歳/女性
◆症状の経過:長年の腰痛と胃弱で食も細くからだが弱っていた。冬に右胸から右の背中に赤い発疹ができ、帯状疱疹と診断された。薬は胃が弱くて飲めz、塗り薬も効果がなかった。ピリピリチクチクする感じが増し、水痘ができ痛みで夜も眠れない状態が続いた。
◆光線治療:治療用カーボン3001-3002番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腹部、腰部各5分間、右胸横、右背中(以上、1号集光器使用)各10分間照射。
◆治療経過:通院治療を行った。治療のたびに痛みは和らぎ、夜もよく眠れるようになった。14回目(1ヵ月半くらい)には痛みはほぼなくなり、破れた水泡は乾き、つっぱり感が出てきた。長年の腰痛も軽減し、3ヵ月目頃にはつっぱり感もなくなり、ほぼ治癒した。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著