骨の病気 2
【治験例 1】
■化膿性骨髄炎
◆57歳/男性
◆症状の経過:3月に交通事故により右肩下腿骨粉砕骨折で入院、4月に第1回目の手術を受けた。金具にて骨折部を固定し、骨の欠損部には腰の骨の一部を移植した。10月頃移植した骨が腐り、腐骨として傷口から排出された。これ以後傷口から排膿が続いた。
翌年9月に第2回目の手術を受け、金具を取り外し、骨折部の化膿した骨を摘出した。同年12月より松葉杖を使って歩行訓練を行い退院となった。しかし、退院後まもなく再び傷口から膿が出て、ガーゼ交換のため通院していた。翌年4月より仕事に復帰した。6月には傷口は治癒したかのように見えたが、その後1ヵ月おきに再発治癒を繰り返していた。
受傷3年後、傷口の周囲から血膿が出ている状態が続いた。患部の痛みはないが、右足首は半分くらいしか曲がらず、歩きすぎると腓腹筋部(ふくらはぎ)が痛くなるので、自転車通勤していた。知人から光線治療を紹介され、同年7月より光線研究所付属診療所の指示により治療を開始した。
◆光線治療:3001-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部10~15分、両足首部、両膝部、腹部、腰部各5分間、患部(2号集光器使用)は20~30分間照射。
◆治療経過:光線治療1ヵ月間で排膿はなくなり、2ヵ月後には傷口の状態は治癒といえる状態になった。その後1年間で医師から見放された骨髄炎は完治した。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著