脊椎疾患 3
【治験例 3】
■腰椎椎間板ヘルニア
◆55歳/男性
◆症状の経過:30歳頃から腰痛があった。50歳のとき重いものを持ち上げた後、激しい腰痛と左下肢痛におそわれた。整形外科では椎間板ヘルニア腰椎4番と5番間)と診断され、治療を受けたが改善がなかった。
◆光線治療:1000-3002番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、後大腿部、腰部各10分間、両足首部、腰上部10分間、後頭部5分間照射。
◆治療の経過:足の冷えが強いので2ヵ月目から両足裏部、両足首部、腰部の照射時間を20分間とした。治療8ヵ月後で腰痛、左下肢の痛み、しびれが改善した。治療1年目からは腹筋や背筋の筋力強化も行っている。
【治験例 4】
■腰椎椎間板変性症
◆62歳/女性
◆症状の経過:腰椎椎間板変性症と診断され、一時牽引治療を受けていたが逆に痛みが増強した。その後は鍼灸、指圧治療などを受けていたが腰痛は慢性化していた。
◆光線治療:1000-6006番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、腓腹筋部、両膝部、腰部、腰上部各10分間、腹部、後頭部各5分間。
◆治療経過:1ヵ月間の治療で腰痛に変化がなかったため、2ヵ月目より 両足裏部、腓腹筋部、両膝部、腰部各10分間を1日2回治療した。治療3ヵ月目で腰痛は軽減し、同じ姿勢を長く続けることができるようになった。足の冷えは改善し、足先の温度の左右差が小さくなった。また、鼓膜温が上昇し、からだ全体が温かくなったことが中枢温の上昇からも裏付けられた。
(財)光線研究所「可視総合光線・理論と治験」黒田一明著