脊椎疾患 1
脊椎疾患は筋力の低下から
脊椎(背骨)は、スムーズな動きの実現と、外力によるダメージを軽減させる目的から、24個の椎骨で形成されています。椎骨と椎骨の間にクッションのための椎間板があり、その周りを靭帯や筋肉により補強されています。この構造に異変が生じたものが脊椎疾患で次のようなものがあります。変形性脊椎症、椎間板ヘルニア、頚椎捻挫(ムチウチ)、腰椎捻挫(ぎっくり腰)、脊椎圧迫骨折、脊椎すべり症、脊椎分離症、側弯症、脊柱管狭窄症、後縦靭帯硬化症etc.
脊椎はその役割を効果的に果たすためにS字湾曲を描いてます。このS字湾曲は周辺筋肉によって支えられているため、筋疲労や筋力の低下によって脊椎の正しい位置を保てなくなると、上述のような脊椎疾患が起こりやすくなります。椎体の圧迫骨折などは骨密度の低下だけでなく脊椎の変形と深く関わっています。また圧迫骨折を起こすと、それにより脊椎の変形が不可逆的に進行するという悪循環に陥ってしまいます。
脊椎疾患の光線治療
●筋疲労、冷えに対して
多くの場合病気の根底には「冷え」あり、脊椎疾患も例外ではありません。筋力の低下を防ぐための日常の活動や食事、姿勢に対する意識などと合わせて、光線療法により血行を良好にし疲れを取り除いておくことが重要です。
●疼痛、しびれに対して
可視総合光線療法、光と熱により血行を促進、発痛物質の除去や興奮した神経を鎮めるといった働きがあり、疼痛やしびれなどの症状を緩和させます。
●カルシウム代謝異常に対して
骨粗鬆症やそれによる椎体圧迫骨折、または後縦靭帯硬化症などを防ぐためには、カルシウムの代謝を正常に保たなければなりません。そのために日ごろから可視総合光線療法を受けることが大変役に立ちます。
●保存療法として
器質的(形態異常)疾患であっても、必ずしも痛みやしびれを伴うわけではありません。日ごろから体調を良好にしておくことで症状を和らげることができます。ひいてはそれが手術を回避することにもつながります。
参:(財)光線研究所「可視総合光線療法、理論と治験」黒田一明著