肩関節周囲炎(五十肩)2
【治験例 1】
■五十肩
◆49歳/女性/主婦
◆症状の経過:1年前から写真製板の仕事を手伝うようになり、両肩に痛みが出て肩を動かすことがつらくなった。整形外科では、五十肩だろうと診断され、痛み止めの坐薬を処方され、牽引治療も受けたが、痛みが改善しなかった。肩関節の動きは朝特に悪く、痛みが強かった。両手首の腫れもみられた。
◆光線療法:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腰部、後頭部、左右肘部、および左右手首部を各5分間、左右肩部は横から各10分間照射。
◆治療経過:治療開始35日後、痛みがなくなり肩の関節の動きは、腕の前後左右の上げ下げともに正常になった。痛みがなくなり、よく眠れるようになり肩こりも軽減し手首の腫れも改善した。握力、肩の可動範囲なども改善している。
【治験例 2】
■五十肩
◆46歳/男性(身長159㎝、体重54kg)
◆病状の経過:3週間前より右肩に痛みが出現した。整形外科を受診し五十肩と診断された。運動療法の指導を受けたが、肩の痛みが強くできなかった。1年前に腰椎ヘルニア手術を受け、以後左右股関節痛も続いていた。また、20年来喘息の持病もあった。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足首部、 両膝部、腰部、左右下腹部、 左右咽喉部、各5分間、右腋窩部、右臀部、右肩部前後 各10分間照射。
◆治療経過:治療開始とともに運動療法を併用した。光線治療開始1週間後、右肩の痛みは全く消退し五十肩は完治した。治療開始1ヵ月で右股関節の痛みも消退し、立ち仕事や歩行が楽になった。両下肢の冷え感もなくなり体力もついて喘息発作も起きなくなった。血圧、握力、肩の可動範囲も改善している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法、理論と治験」黒田一明著