頚椎症 2
【治験例 1】
■変形性頚椎症
◆56歳/女性
◆症状の経過:夫の看病(3年間)疲れと、夫が他界したショックが重なり体調を崩してから(1年前)、左肩甲骨や頚の痛み、ツッパリ感が起こり、左腕を挙上したり頚を回すこともできなくなった。整形外科で変形性頚椎症と診断され牽引治療を受けたが、ほとんど改善は見られなかった。さらに冷えが強く便通も悪く、鼻炎の症状も長く続いていた。
◆光線治療:3002-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部各10分間、後頭部、左肩甲骨下部各5分間、左右咽喉部5分間照射。
◆治療経過:1日おきに通院治療を行った。初診時、左肩甲骨部は筋肉のたいへん硬い盛り上がりがみられた。光線治療数回で頚部より肩甲骨までの痛みがだいぶ和らぎ、ツッパリ感が引いて頚のスムーズな回転が可能となった。左肩甲骨部は筋育もやわらかくなり、盛り上がりの程度も減ってきた。治療前は気力が出ず横になっている時間が多かったが、光線治療を始めたてからは冷え感が少なくなり気力、食欲が出て便通もよくなった。
【治験例 2】
■変形性頚椎症
◆59歳/女性
◆症状の経過:5年ほど前から頚に痛みを感じ、頚を左右に向けると痛みが強かった。整形外科で変形性頚椎症と診断され牽引治療を受けていたが、改善せず光線治療を開始した。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部5~10分間、両膝部、腹部、腰部各5分間、後頭部5分間、肩甲間部5~10分間照射。時々後頭部の代わりに頚椎下部を5~10分間照射。
◆治療の経過:5年間の光線治療期間中、症状が一時的に強くなることもあったが頚の痛みは軽減、頚の動きも楽になった。
(財)光線研究所「可視総合光線療法、理論と治験」黒田一明著