
肝臓病(脂肪肝、自己免疫性肝炎、肝硬変)に対する可視総合光線療法 3
■自己免疫性肝炎とビタミンD欠乏症(米国の研究2025年)
ビタミンD欠乏と本症患者に関するデータは少ない。今回、ビタミンD欠乏が本症の結果に与える影響を評価した。患者はビタミンDレベルが十分な濃度の群、不足している濃度の群、欠乏している濃度の群、3群に分けた。研究の主要目標は本症患者の全死亡率で、副次的転帰も検討した。この研究から、ビタミンD欠乏の本症患者では全死亡率のリスクが3.2倍と有意に上昇した。さらに、ビタミンD欠乏状態は全内容による入院、集中治療室入院、非代償性肝硬変、急性心不全および肝移植の各リスクの上昇とも関連した。以上本症患者ではビタミンDhが疾患の進行を緩和し、予後を改善する可能性が示唆された。
◆肝硬変
肝硬変とは、慢性肝炎を発症して長い間肝臓に炎症が続くことで肝臓の組織が線維化して硬くなる病気です。原因はウィルス感染、アルコールの過剰摂取、免疫異常など多岐に渡ります。進行すると肝機能が著しく低下したり、肝ガンの発症リスクが高くなったりします。本症はビタミンD欠乏症になりやすいので光線治療、食事などでビタミンD補給が必要になります。さらに食道静脈瘤からの出血、肝性脳症など重篤な合併症を起こしやすくなります。肝細胞は炎症が軽度であれば回復しますが、肝硬変が進行すると元に戻ることはありません。肝硬変の予防には慢性肝炎の段階で治療を行うことが大切です。
■可視総合光線療法
肝臓病患者は下半身や腹部が冷えやすく、血行不良の状態なので、光線治療で光・熱エネルギーを補うことは全身、肝臓への血行を良好にして肝細胞の修復を促し、肝臓の各代謝の機能を高めます。肝臓は腎臓とともにビタミンDを活性化する重要な臓器であり、肝機能がよいとビタミンD活性化の効率も高まります。以上の作用で体調は回復していきます。
◆治療用カーボン
脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪肝炎、自己免疫性肝炎は3001-5000番、3001-4008番、1000番-3001番、3000-5000番などを使います。肝硬変は足の浮腫、腹水が著名な場合は3002-5000番を使い全身照射し、肝臓部㉗・背正中部㉘は1000-3001番を使います。
◆照射部位及び時間
両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)各5~10分間、後頭部③(1号集光器使用)5分間、左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間照射。局所照射として病状により背正中部㉘・左右下腹部㉓㉔(以上1号集光器使用)各5~10分間、肝臓部㉗・上腹部⑪・脾臓部㊽(以上2号集光器使用)各5~10分間照射。
光線研究 第655号 令和8年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所