肝臓病(脂肪肝、自己免疫性肝炎、肝硬変)に対する可視総合光線療法 1

一般財団法人光線研究所

所長 医学博士 黒田一明

 肝臓は消化した栄養素から生命維持に必要な物質を合成したり、体内に入った毒物を中和・解毒したり消化液である胆汁をつくることが主な働きです。この他にも肝臓は皮膚で産生されたビタミンDを活性化する重要な働きもあり、また免疫細胞を介して細菌やガン細胞、異物を処理する働きもあります。人体最大の臓器であり、働き者の肝臓ですが、沈黙の臓器といわれ、再生能力・代謝能力に優れているためダメージを受けても残った正常細胞が余分に働き、機能を維持します。そのため肝臓に異常が起こっても気づきにくく、以上に気づいたときには病気がかなり進んでいることもあります。定期的な健康診断などで自分の肝臓が正常に機能しているか確認することはとても重要なことです。

 今回は肝臓の中で患者数が増加している脂肪肝、自己免疫性肝炎、肝臓病の進行した病態である肝硬変の3例について文献を含め解説します。

◆代謝機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)

 肥満、アルコールによる肝臓病では、肝臓の主な構成細胞である肝細胞内に脂肪が溜まって、脂肪肝(肝臓重量の5~10%以上が脂肪である場合)から脂肪性肝炎、そして肝硬変へと進行します。我が国でも生活環境、食事内容の変化によって、肥満、糖尿病、高コレステロール血症、中性脂肪高値などメタボリック症候群による代謝性機能障害関連脂肪性肝疾患(MASLD)が増加しています。MASLDの患者は全国に1000万人以上いると言われますが、そのうち10~30%が肝硬変、肝臓ガンに進展するリスクが高い非アルコール性脂肪肝(MASH)です。これらの病気では、体重のコントロールや糖尿病の治療によって改善することが期待されます。また、アルコール性の肝臓病も禁酒によって改善します。

 肥満、糖尿病による非アルコール性脂肪性肝疾患では、超音波検査による画像診断が重要です。血液検査では肝数値、とくにALT値やγ-GTP値が高いとなります。肥満、アルコールによる肝臓病では、食事療法、運動療法など生活習慣の改善が治療の基本となります。

光線研究 第655号 令和8年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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