ガットフレイル・機能性ディスペプシアなど胃腸の不調に対する可視総合光線療法 1

一般財団法人光線研究 所長 黒田一明

 最近、京都府立医科大学の内藤教授らはガットフレイルという新しい概念を提唱しました。ガットフレイルは胃腸の働きの虚弱化ということを意味し、すべての人々の幸福をガット(胃腸)への対策から目指すというものです。可視総合光線療法は胃腸の不調に対して、光と熱エネルギーの補給並びにビタミンD産生により胃腸症状を改善していきます。本療法は日常生活の質を高めて、ガットフレイルの予防にもつながります。

 フレイルとは、病気ではありませんが、加齢にともない筋力や心身の活力が低下し、健康と要介護の間の虚弱な状態をいいます。

 フレイルの原因で一番多いのは骨・関節・筋肉などの運動機能に関わる器官の衰えです。日常生活を送るうえで動作に支障をきたしている「ロコモ」という症状や筋肉量が減少する「サルコペニア」という状態が含まれます。ガット(胃腸)フレイルは、消化器疾患や薬剤などにより胃腸の働きが悪くなり筋力低下なども起こしている状態です。抑うつ気分や認知機能の低下、ストレスが原因で家事や買い物に支障がでるようになり、社会的孤立、引きこもり、孤食(食事量の減少)などもフレイルにつながります。

 ガットフレイルに関係する症状は、①胃痛・胃もたれ症状、②便秘・下痢などの便通症状、③腹痛・腹部膨満感、④ストレス関連症状、⑤食欲低下・体重減少などが考えられています。日本人対象の研究によると、機能性消化機能障害の患者の中で最も視床がある症状は、「胸やけ」49.4%、「胃痛」44.1%、「胃もたれ」が54.1%で、「便秘」33.5%、「下痢」26.5%と報告されています。

 光線研究 第647号 令和6年12月1日発行 一般財団法人・光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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