右脛骨の骨折術後が驚異的に回復した 

 福岡県/53歳・男性・農業

 昨年の夏、農作業に出かける際、自宅付近で風に吹き飛ばされた麦わら帽子を拾い、振り向きながら立ち上がった瞬間、鉄製の棒に顔面を強打して、右足を軸に崩れるように倒れ込みました。

 当初は顔面の痛みが強く、うずくまったままでした。いざ立とうとしても足に力が入らず、立ち上がれません。右の脛がどんどん腫れてきました。すぐに、近くの整形外科に行き、レントゲン検査の結果、完全な右脛骨の骨折で手術が必要と診断されました。開業医では処置できず、救急車で総合病院医に搬送されました。そのまま入院し、腫れが落ち着いた3日後に、骨幹部(脛骨中央部)にチタンの棒を挿入固定する手術を受けました。

 手術後は、傷口の痛みに加えて、足を固定されていたためか坐骨神経痛の症状も出て、腰から右足先まで、重い痛みとしびれに苦しめられました。

 光線治療を行うとからだが温まり、コチコチに固まっていた筋肉や関節が、徐々にほぐれてくるのがわかりました。光線治療のあとは痛みが半減するので、夜寝る前にも同じ治療を行いました。

 そのお陰で、病院では痛みで熟睡できませんでしたが、自宅ではぐっすり眠ることができました。

 翌日も、病院に戻るまでに2回ずつ光線治療を行いました。その結果、骨折部の痛みはほとんどなくなり、翌日からのリハビリでは右足への体重荷重(骨の修復過程でできる仮骨に適切な荷重をかける割合)が30%になりました。

それ以後も、週末の外泊の度に、骨折部と坐骨神経痛の光線治療を繰り返しました。

 3回目の外泊後のレントゲン検査で、骨のつき(回復)が非常によいので、75%の体重荷重が可能になり、松葉杖が1本になりました。この回復ぶりに、主治医も「年齢からしても、驚異的な回復です」と非常に驚いていました。坐骨神経痛のほうも、光線治療のたびに症状が軽くなり、しびれもなくなりました。

 リハビリのときに足裏を床につけても違和感が入院6週間目には、無事退院することができました。退院後も、病院のリハビリから帰ると、すぐに光線治療を行いました。リハビリ治療でこわばった足首やふくらはぎがやわらかくなり、棒のようになった足に血行が戻り、腫れもなくなりました。

 退院1ヵ月で、以前と変わらない生活ができるようになりました。光線治療を続けているので以前より元気になった感じがします。

◆光線治療(右脛骨骨折)

治療用カーボン:3001-4008番。

照射部位・時間:両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腓腹筋部㉙・右アキレス腱部・骨折患部(内外側)を各15~20分間照射。⑦①②㉙は集光器使用せず、右アキレス腱部・骨折患部は1号集光器使用。

◆光線治療(坐骨神経痛緩和)

治療用カーボン:3002-5000番。

照射部位・時間:両足裏部⑦・両膝部②・腹部⑤・後大腿部㉚・腰上部・背正中部㉘を各10分間照射、右下腹部㉔・右臀部⑬を各30分間照射。⑦②㉚は集光器使用せず、腰上部・㉘㉔⑬は1号集光器使用。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・実践治療 報告集」黒田一明監修

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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