サルコイドーシスによるぶどう膜炎が軽快
東京都/55歳・女性・翻訳業
私はフランス語の翻訳や執筆を仕事にしており、大変忙しい日々をすごしていました。2年前に、急に両眼に霧がかかったように無数の粒状のものが見えるようになり、大変驚いて病院で診てもらいました。
診察の結果は、サルコイドーシス(多臓器肉芽種性疾患)によるぶどう膜炎ではないかとの診断で、肺のリンパ節の腫れも指摘されました。サルコイドーシスは原因不明の難病で、全身の器官に症状が出る可能性があるそうです。とくに肺や眼に症状が出やすく、自然に治る場合もあるようですが、慢性化する場合もあるとのことで、大変なショックを受けました。
病院では、ステロイド剤の点眼薬と、ときどき眼球にもステロイドの注射をしましたが、眼の濁った感じは一時的にはよくなるものの、また戻ってしまう状態でした。
この1年間は、仕事もできずにすごしてきました。そんなとき、仕事で知り合った方から、「光線療法という治療法があるから、一度受診されてみては」と勧められ、早速、貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。
「光線療法、見やすくなっている例もあるので、しばらく通院されてはいかがですか」と言われ、ほぼ毎日通院照射を始めました。
治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・腓腹筋部㉙・肩甲骨間部⑫・後頭部③・左右咽喉部④・顔(眼・鼻)⑯・左右こめかみ部㊱㊲の部位を、貴所治療室にある4台の治療器を用いて、合計40分間照射しました。⑦①②㉙以上集光器使用せず、⑫③以上1号集光器使用、④⑯㊱㊲以上2号集光器使用。
照射3回目まではとくい変化がありませんでしたが、照射4回目ごろから、眼の濁りがとれて、鏡の自分の顔がよく見えるよういなりました。ステロイド注射でも、眼の濁りは一時的にはとれましたが、光線療法のほうが、さらによく眼の濁りがとれる感じでした。
光線照射を始めて1週間目、眼科受診がありましたが、「今回はずいぶん眼の濁りがとれていますね」と驚かれました。病院の薬は変わっていないので、これは光線療法のお陰と確信しました。
その後1ヵ月、2ヵ月と貴所で通院照射を受けるうちに、日に日に眼がすっきり見える感じがあり、光線治療器を求め、こんどは自宅で照射を始めました。
現在は光線療法を始めて2年目になりますが、ぶどう膜炎の進行は抑えられて安定しています。このままの状態が維持できるよう、光線療法を続けたいと思います。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著