緑内障で失明した左眼がぼんやり見えた

 神奈川県/83歳・男性・無職

若いころ、造船所で溶接の仕事をしていました。45歳のとき眼の見え方に違和感があり、地元の眼科を受診しましたが、とくに悪いところはないとのことでした。

 そのころ、たまたま仕事中に目にゴミが入って痛みがひどくなったので、造船所なしの診療所に行ったところ、「眼の様子がおかしい」と言われ、大学病院を紹介されました。緑内障と診断され、すぐに手術を受けました。

 そのお陰で右眼は正常の状態になりましたが、左眼は2年間治療しましたが、失明してしまいました。それ以後、定年まで毎月1回診察を受けながら点眼を続け、右眼の眼圧は19~20mmHgと高い状態が続きながら、無事に定年まで勤め上げました。

 その後、70歳をすぎたころから、右眼が白内障でかすみがかったような感じになり、手術を勧められました。しかし、万が一失敗したら完全に失明するのではないかと思うと、手術を受ける気持ちにはなりませんでした。そんな折、知人から光線療法の話を聞いて、すぐに貴付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診しました。光線療法は全身を治療するとのことで、数年前から気になっている鼻詰まりと胃ポリープの照射もいっしょに、処方をいただきました。

 早速、治療器を求め自宅で照射を始めました。治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・肝臓部㉗(2号集光器使用)・背正中部㉘・後頭部③・顔(眼・鼻)⑯(以上1号集光器使用)を各5分間照射しました。

 2ヵ月間光線照射を行ったところ、鼻詰まりは解消し、6ヵ月後の健康診断では胃ポリープも指摘されませんでした。白内障も進行が止まったようでした。

 光線療法を始めて2年ほど経過したところ、たまたま太陽を見上げたときに、いままで何も感じなかった左眼に何となく明るい感じがするのに気づきました。もちろん、眼科ではとりあってくれませんでしたが。左眼部と左こめかみ部㊱を追加照射して光線療法を続けました。

 それ以後、約10年間、日々の日課として、光線療法を欠かさずに行ってきました。すると、最近になって失明したはずの左目で、そうそくの光やろうそくの形もぼんやり感じるようになりました。もちろん右目の白内障は進行せず、毎年の老人健診でもからだの異常もなく、とても元気に過ごしています。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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