ストレスや冷え症によるめまいが改善

【治験症例 3】

 めまい、首すじのこり、冷え症

 49歳・女性・主婦/身長155cm・体重53kg

◆症状の経過

 29歳時に第一子を出産し、その育児をするようになってから不眠傾向が強くなった。首すじがこり、めまいもときどき出るようになった。これらの症状がしばらく続いていたが、スポーツや趣味などで気分転換をはかるようにしていた。

 第二子の出産では、産後の体調はよかった。ところが47歳時、上の子どもの大学受験のころに、再び首すじのこり、めまい、冷え症が見られるようになった。もともと不眠傾向も心配だったので、友人の紹介で仙台から思い切って上京し、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②各10分間、腓腹筋部㉙・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)・後頭部③(1号集光器使用)左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間照射。③と④は1日おき交互照射。

◆治療の経過

 自宅で毎日治療を行った。治療2ヵ月で、夜間目覚めず6時間は眠れるようになり、気分の悪い夢をみることも少なくなった。からだのフワフワ感も減ってきた。

 治療1年後、冷え症がなくなり、首すじのこりやめまいはほとんど出なくなった。子どもが東京の大学に合格したので、上京して当所(光線研究所付属診療所)を受診がてら、子どもの顔も見られて、格好の気分転換にもなった。

 治療1年半後、光線治療により睡眠は順調で、体調もよく、テニスなどを楽しめるまでに回復した。

 治療2年8ヵ月後の現在、冷えると首すじがこって、めまいや頭痛が出ることがあり、治療は継続している

◆コメント 

 さまざまな原因で肩や首すじがこると、筋肉の著しい緊張によって、頭痛やめまいが出やすくなる。

 本治験例では、子どもの受験というストレスによって、めまい、不眠などの症状が見られた。光線治療によりからだが温まり、全身の血行が改善されて、よく眠れるようになり、めまいなどの症状は見られなくなった。

●血圧(mmHg)

109/71(初診時)→ 122/67(2ヵ月後)→ 119/78(1年後)→ 121/82(1年半後)→113/76(2年8ヵ月後)

●足裏温(℃)

右:30.1(初診時)→ 32.0(2ヵ月後)→ 33.0(1年後)→ 33.0(1年半後)→34.6(2年8ヵ月後)

左:29.8(初診時)→ 31.8(2ヵ月後)→ 33.1(1年後)→ 33.0(1年半後)→34.3(2年8ヵ月後)

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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