アキレス腱断裂後の経過が、光線療法で良好になる

 長野県/61歳・男性・農業

 3ヵ月ほど前、玄関のあがりまちで足を踏み外し、左腰を強く打ちました。その途端に、プチッと音がして、つま先に力が入らなくなりました。つま先が上に向かず、下を向いたままで歩くことができません。また、少しでも動かそうとすると、痛みが足首から左足全体に広がる感じで、動かすこともできませんでした。夜も遅かったので、その晩は湿布薬を貼って布団に入りましたが、足を動かすたびに激痛が走って、よく眠れませんでした。

 翌日、総合病院の整形外科を受診しました。診察の結果、アキレス腱に5mmの断裂部があって凹んでいるとのこと、すぐ手術しないと断裂部がつながらなくなると言われました。

 しかし、その時期はネコの手も借りたい農繁期で、手術で3週間も仕事を休むわけにいきません。そこで、以前よりお世話になっていた接骨院へ相談しました。そこでは光線療法を行っており、腰痛を何度も治していただいておりました。先生は、1ヵ月間光線療法とマッサージとテーピングでがんばろうとおっしゃいましたので、1ヵ月間毎日、仕事帰りに先生のところに通いました。

 光線照射は、3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部⑦・両足首部①・腓腹筋部㉙・膝部②各10分間、左アキレス腱患部30分間照射しました。患部は1号集光器を使用して照射を行いました。

 照射1週間目には痛みも半減し、テーピングの効果もあって、夜も熟睡できるようになりました。照射10日目には、断裂部の凹みがやや浅くなり、4mmになっていました。その後も断裂部の凹みはどんどん浅くなり、1ヵ月後には1mmまで縮まりました。

 後遺症が残るのが嫌だったので、農作業が一段落した1ヵ月後、整形外科で手術を受けました。

 手術後、主治医から「普通であり得ないことだが、不思議なことに死んだ組織のところから新しい線維が出きてきている。これをつなぐことができたので短時間で手術ができた」と言われました。傷口も小さく、術後の経過も順調でした。

 退院後も、1週間に2~3回、光線照射を継続しました。現在、術後2ヵ月経ちましたが、患部や傷口に痛みや引きつれなどの後遺症はまったくありません。光線療法のお陰です。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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