右足首の骨折が5ヵ月で改善し、骨量も増加
【治験症例 11】
右足首骨折後
64歳・女性・主婦/身長153cm・体重51kg
◆症状の経過
閉経後、骨量低下を指摘されたので、カルシウム剤、ビタミンD、ビタミンKを服用し、毎日の食事にも注意していた。
しかし、60歳時に家の中で転倒し、右足首を骨折した。病院への通院治療で骨折は治癒したが、痛みと腫れがとれず、よく歩けなかった。以前より夫が光線治療を行っており、その勧めで当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部⑦・両足首①各10分間、腓腹筋部㉙・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)、後頭部③各5分間、患部の右足首部(以上1号集光器使用)10~20分間照射。
◆治療の経過
下肢の冷えが強く、なかなか光線治療の効果が見られなかったので、治療2週目から⑦①②はそれぞれ2倍にし、回数も1日2回にした。
治療2ヵ月目から足首の腫れ・痛みは軽減した。
治療5ヵ月で多少つっぱり感は残るものの、足首の痛み・腫れはとれ、普通に歩けるようになった。
初診時、当所で測定した骨量は、年齢と比較すると右足77%、左足93%で、患側の骨量は大変少なかった。しかし、治療5ヵ月で右足87%、左足99%に上昇、治療4年目の現在では、右足94%、左足103%、まで大きく改善している。
◆コメント
足を骨折すると、運動量が減少するので、骨量は急激に低下しやすくなる。光線療法は、骨折の回復を早めるため、骨量の改善にも大きく寄与する。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著