膝痛、子宮筋腫、甲状腺腫が改善

【治験症例 7】

 変形性膝関節症、子宮筋腫、甲状腺腫

 68歳・女性・主婦/身長148cm・体重44kg

◆症状の経過 1

 45歳より趣味で社交ダンスを始めた。50歳ごろから左膝痛が見られるようになり、整形外科を受診したところ、変形性膝関節症と診断された。もともと胃弱があり、5~6年前から子宮筋腫(手拳大)も指摘されていた。

 54歳時に膝痛の治療のため、知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療 1

 治療様子3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両足首部①・両膝部②・左右下腹部㉓㉔・腰部⑥・後頭部③各5分間、左膝部10分間照射。⑦①②⑥以上集光器使用せず、㉓㉔③・左膝部以上1号集光器使用。

◆治療の経過 1

 自宅で光線治療を行った。幸い、膝痛は光線治療2ヵ月ほどでよくなり、その後は光線治療を行わなかった。

◆症状の経過 2

 59歳時、人間ドッグで子宮筋腫の縮小が見られたが、甲状腺の腫れを指摘された、とくに病院での治療の必要はなかったが、心配だったので光線治療を行うため当所(光線研究所付属診療所)再診した。

◆光線治療 2

治療用カーボンは3001-5000番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腹部⑤・後頭部③・左右咽喉部④各5分間照射。⑦②⑤⑥以上集光器使用せず、③1号集光器使用、④2号集光器使用。

◆治療の経過 2

 再び自宅で光線治療を行った。光線治療開始1ヵ月後の病院での再検査では、甲状腺の腫れはなくなっていた。

 その後は、膝痛、子宮筋腫などの治療の目的で、光線照射をときどき行っていた。

◆症状の経過 3

 66歳時、右膝痛がひどくなってきたので、今度はその治療のために当所(光線研究所付属診療所)を再診した。

◆光線治療 3

 治療用カーボンは3001-4008番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・右膝部各10分間、両足首部①・腹部⑤・腰部⑥・肩甲骨間部⑫・後頭部③各5分間照射⑦①②⑤⑥以上集光器使用せず、③⑫・右膝部以上1号集光器使用。

◆治療の経過 3

 以前は左膝が痛んでいたが、今回は負担がかかっていた右膝が痛むようになった。正座ができず、階段の昇降がかなりつらい状態だった。毎日、しっかり自宅で光線治療を行った。光線治療3ヵ月で膝痛は楽になり、治療半年間で正座が可能となり、階段の昇降もスムーズになった。こむら返りが出ることもなくなった。

 63歳時、夫が亡くなり、現在ひとり暮らしだが、海外旅行によくでかけるようになった。帰国してからは膝痛が出るが、光線療法を行うと楽になり助かっている。

 光線治療を始めて14年が経過した現在、子宮筋腫は小さくなりまったく問題なく、甲状腺の腫れも小さくなっていて、日常生活にとくに支障はない。背中のゆがみや下肢の筋力強化のため、軽い体操や太極拳を行っている。

◆コメント

 本治験例は、女性に多い変形性膝関節症だが、膝に水がたまるほどの重症ではなかった。しかし、下肢筋力が弱いために、歩きすぎたり、旅行に出かけたりすると、膝に負担がかかって痛みが出やすい傾向があった。

 光線治療を続けることによって膝痛が軽くなり、ひとりで海外旅行にも出かけられる状態になった。

 また、光線治療により子宮筋腫、甲状腺腫にもよい効果が見られている。

●血圧(mmHg)

130/86(59歳時)→ 109/68(65歳)→ 107/58(66歳)→ 124/72(67歳時)→ 104/70(68歳時)

●足裏温(℃)

右: 27.6(59歳時)→ 32.5(65歳)→ 30.7(66歳)→ 31.8(67歳時)→ 33.2(68歳時)

左: 27.0(59歳時)→ 32.1(65歳)→ 30.3(66歳)→ 31.6(67歳時)→ 33.0(68歳時)

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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