肩こり、五十肩、糖尿病の諸症状が改善
【治験症例 1】
五十肩、へバーデン結節、糖尿病
62歳・女性・自営業/身長154㎝ 体重54kg
◆症状の経過
56歳時、健康診断で血糖値が200mg/dlあることが判明し、糖尿病と診断されたので、食事療法を始めた。それまでも10年来の高血圧で、降圧剤を服用していた。
最近、手指の先が腫れ、ときどき痛むようになり、さらに肩こりや五十肩があり、左肩や背中が痛むようになってきたので、友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部・両膝部・背正中部・肩甲骨間部・左肩部各10分間照射、両足首部・腹部・後頭部・左右手指部(甲側患部)各5分間照射、両足裏部・両足首部・両膝部腹部・腰部は集光器使用せず、左肩部・肩甲骨間部・背正中部・後頭部・左右手指部は1号集光器使用。
◆治療の経過
自宅で光線治療を開始し、毎日欠かさず治療した。治療4ヵ月で左肩関節の動きは改善し、治療半年間で完治した。同時に肩こりの自覚もなくなった。手指の先の腫れや痛みはへバーデン結節と診断されていたが、光線治療8ヵ月でこの痛みはとれた。
治療3年後、糖尿病の経過も良好で、血糖値は120~130mg/dlと安定している。
治療4年後の現在、手を使いすぎるとへバーデン結節の痛みが出るが、光線照射で痛みはすぐとれ、糖尿病の血糖値、血圧値は安定している。
◆コメント
五十肩やへバーデン結節は中高年に多く、後者はとくに女性に多い疾患である。五十肩は予後のよい疾患だが、早く痛みをとることが重要とされている。へバーデン結節の原因は不明で、手先の関節が腫脹するが、痛むことは少ない疾患である。
本治療では痛みが見られたが、光線治療で痛みはすぐに軽快することができた。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著