脳卒中後遺症 (手足の麻痺) 2

脳卒中による症状

 脳卒中による症状には、手足の麻痺やしびれ、言語障害(舌のもつれ、失語症)、排便、排尿の障害、認知症などいろいろありますが、中でも手足の麻痺(片麻痺)が大きな問題とされています。

 片麻痺は、錐体路という神経の通り道が障害されることで起こります。錐体路は。直立して歩行でき、手足を歩行以外の目的で使うことができるようになった人間において、初めて完成した最も新しいとされる運動系です。この錐体路の発達によって人間はほかの動物ではまねのできないような、細かい手指の動きが可能になりました。

 ところが、脳卒中は人間における最も発達したこの錐体路を障害する病気です。片麻痺のような場合には、細かな動きをする手(上肢)のほうが、回復が遅れるやすことになります。

 片麻痺でも、上肢と下肢では、後遺症としての意味合いが違います。上肢は患側(麻痺している側)が全く使えなくても、動く方の手を使って日常の動作はかなり可能です。しかし、下肢の場合は、動くほうの足だけでは歩行という動作ができず、上肢の場合とは全く違った状況になります。ただし、歩行動作は、麻痺した足が完全に回復しなkても、杖を使ったり装具をつけたりしてある程度可能になりますので、一般的には足の機能回復は早いといえます。日常生活では、歩行ができるかどうかは、他の疾病の予防や精神的な面からも重要なことです。

 かつて、脳卒中の治療では、長期間の絶対安静を強いることが主流でした。しかし、長すぎる安静によってもたらされる関節の拘縮、筋肉の萎縮、褥瘡(床ずれ)、精神障害などの廃用症候群をよぼうするためには、早朝のリハビリテーションを早くから行うことが麻痺の回復を促進し、その開始が遅れるほど障害が強く残ることになります。実際には、脳卒中の種類や合併症によって違いがありますが、できるだけ発作後早い時期から行います。

 リハビリテーションには、当然本人の努力も重要ですが、それにもまして、家族や周囲の人々の理解と協力が必要です。これらの協力がないために潜在的にもっている能力を無為にしている人が少なくありません。家族の協力と励ましが、本当の意味でのリハビリテーションにつながります。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

中央林間うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 大和市中央林間で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。