前立腺肥大症 1

前立腺は前立腺液といわれる精液の一部を作り、精子に栄養を与え、精子を保護する役割を持っています。前立腺肥大症とは、前立腺という臓器が大きくなり、尿道を圧迫するため排尿障害にまつわる症状をきたす病気です。前立腺肥大症では、男性ホルモンのはたらきが衰え始める30~40歳代から前立腺が大きくなり始め、加齢とともに大きくなります。肥大する前立腺の大きさや形には個人差があり、肥大自体はほとんどの高齢男性に起こりますが、症状を呈するのはそのうちのごく一部です。

前立腺肥大の症状

●尿を出そうとしても、出始めるまでに時間がかかる。

●尿が出始めてから、終わるまでの時間が長くなる。

●若いときに比べて尿の太さが細くなる。

●放尿の勢いが弱くなり、何度かとぎれる。また最後の切れが悪く、ぽたぽたといつまでもたれて、下着を濡らす。

症状の経過

●第1病期:夜間に排尿の回数が多くなり、このため睡眠が妨げられます。また次第に尿が出にくくなってきます。

●第2病期:残尿がみられるようになります。膀胱を空にできないため短時間で尿が満杯になり、1日中トイレが近くなります。時には軽い充血やうっ血などを起こし尿がでなくなり、ひどく苦しむことがあります。これを尿閉といいます。血尿がみられることもあります。

●第3期:徐々に膀胱の縮む力がなくなり、膀胱は伸び切って大きな袋になってしまい、排尿の際に強く力むことが必要になってきます。尿は尿道から少しずつぽたぽたと絶えず出るようになります。このような時期になると、腎臓の働きも障害され(水腎症)、尿路感染も起こりやすくなります。放置しておくと尿が出なくなり、尿毒症となり各種臓器にさまざまな症状が出るようにます。

前立腺肥大の予防養生

長時間の乗車や座ったままでいたり、下半身を冷やすのは尿閉の誘因となりますので、できるだけ避けるようにします。また適度な運動は前立腺およびその周辺の充血、うっ血を緩和させますので、積極的に運動するようにします。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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