足を切断する予定の閉塞性血栓血管炎が改善

【治験症例 5】

 閉塞性血栓血管炎

 35歳・男性・会社員(専務)

◆症状の経過

 以前から足の冷え感が強く、30歳ごろから歩くと右足にしびれを感じるようになった。しだいに足の指の色が暗紫色に変色し、しびれも強くなり、右足中指に潰瘍が出現した。検査の結果、閉塞性血栓血管炎と診断され、このままでは足を切断するしかないと言われた。それ以来5年間、病院の治療を続けたが、症状は悪化する一方であった。その後、右足第5趾および左足第4趾・第5趾にも潰瘍が出現し、痛みで歩行がつらく、睡眠も充分にとれない状態となった。

 知人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。

◆光線治療

 治療用カーボンは3000-5000番を使用し、両足裏部⑦・両膝部②・腰部⑥(以上集光器使用せず)、左右踵部・右足首部・後頭部③(以上1号集光器使用)、右足第3趾・第5趾部・左足第4趾・第5趾(以上2号集光器使用)を各5分間照射。

◆治療の経過

 自宅で光線治療を行い、1日20本のタバコも中止した。治療開始当初は、両足裏部⑦を2~3分照射すると痛みが増し、治療を中止せざるを得なかったが、治療を継続するにしたがって、光線治療によって痛みが軽減するようになった。

 治療3ヵ月目には、足の潰瘍部は周囲から組織が再生し、潰瘍の大きさが減少してきた。治療を行うと皮膚の色もきれいになり、冷え症も解消するので、2時間近く治療することもあった。 

 治療2年目には、潰瘍の痕もまったくなくなった。「このままでは足を切断するしかない」と言っていた主治医も、「これは奇跡だ」と驚いていた、とのことである。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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