降圧剤なしで血圧安定、めまい、片頭痛も消失
【治験症例 5】
高血圧症、片頭痛
73歳・男性・自営業/身長165cm・体重68kg
◆症状の経過
40歳代より片頭痛とめまいがあった。病院の検査では耳や脳の異常はなく、180/120mmHgで高血圧症と診断され、降圧剤の服用を始めた。以後30年近く降圧剤を服用したが、血圧は150~160mmHgと高めであった。片頭痛があり、頭痛薬を常に持ち歩いた。片頭痛があるとき、血圧上昇時には、首すじのこりが非常に強かった。五十肩の痛みもあり光線治療を紹介され、当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボンは3001-4008番を使用し、当初2ヵ月間は治療器4台で両足裏部⑦・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥各15分間、両足裏部⑦・後頭部③・左肩前後各15分間を照射。⑦②⑤⑥は集光器使用せず、③左肩前後以上1号集光器使用。
◆治療の経過
当初は当診療所(光線研究所付属診)へ通院して光線治療を行った。五十肩の痛みは徐々に軽減、首すじのこりもやわらいだ。片頭痛は光線治療2ヵ月間でほとんど起こらなくなった。治療2ヵ月以降は自宅で光線治療を行った。光線治療により、血圧が下がり安定してきた。
光線治療1年後、病院の担当医とも相談して、長年服用していた降圧剤を中止して、経過観察することになった。光線治療を始めて3年目の現在、光線治療の継続によって血圧は降圧剤なしで安定しており、片頭痛も起こらなくなり、頭痛薬を持ち歩く必要がなくなった。
◆コメント
本治験例の患者は型から首すじのこりが強く、これが血行障害を進め、高血圧や片頭痛の一因になっていたと思われる。光線治療で肩や首すじの強烈なこりも緩和され、全身の血行状態が良好となった。
光線治療の継続により、高血圧や片頭痛も薬が不要になった。
●血圧(mmHg)
174/102(初診時)→ 125/78(1ヵ月後)→ 107/68(6ヵ月後)→ 103/65(1年後)→ 102/76(2年後)
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著