交感神経過緊張 4

【治験例 2】

■自律神経失調症・慢性鼻炎

◆51歳/女性

◆症状の経過:数年前に風邪を引いてから慢性鼻炎となり、後に後鼻漏の症状がみられた。また、更年期障害からの自律神経失調症と診断された。病院で自律神経と鼻の薬をもらっているが、ほとんど効果がみられなかった。鼻は1日中うっとうしく、からだも冷えやすく、慢性胃炎も併発している状態であった。

◆光線治療:3001-4008晩の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腹部、腰部(以上集光器使用せず)、眼・鼻部(以上2号集光器使用)照射。両膝部、腹部、各10分間、両足首部5分間、左右下腹部各5分間、後頭部と左右咽喉部各5分間は1日起きに交互に照射。 両足裏部、両足首部、両膝部、 眼・鼻部各10分間、腹部、腰部、左右咽喉部各5分間。

◆治療経過:治療1ヵ月間で疲労を感じなくなった。鼻の症状は朝方はひどいが、昼過ぎより楽になってきた。治療2ヵ月後、鼻のとおりがだいぶ良くなり、仕事に集中できるようになった。また、自律神経失調症の症状であるイライラ感、不安感、冷え感、頭痛なども軽減した。

【治験例 3】

■星状神経節への光線照射により痰の切れが改善

◆60歳/男性/会社役員

◆症状の経過:56歳の頃から腰痛があり、変形性腰痛症と診断され、整形外科で牽引・温熱治療を行っていた。58歳頃から足の冷えが強く、背中、頚の痛みや凝り、手のむくみ感がみられた。また、朝起床時や食後に咳・痰がよく出た。同僚の紹介で当診療所(光線研究所付属診療所)を受診。

◆光線治療:3002-4008晩の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両足首部、両膝部、腹部、腰上部、肩甲骨間部各10分間照射。後頭部5分間と左右咽喉部各5分間は1日おきに交互に照射。

◆治療経過:治療で足腰が温まり、3ヵ月後腰の違和感が経過した。6ヵ月後、頚や肩の症状も軽快した。咳、痰はまだみられたので左右咽喉部の代わりに正常神経節部へ2号集光器使用で左右各15分間照射した。3~5回の照射で痰の切れがよくなり、手のむくみ感やこわばり感まで減った。咳・痰に対しては隔日で星状神経節部へ各5分間の照射で順調である。

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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