老人(高齢者)の不眠症 2
【治験例 1】
■不眠症
◆60歳/女性
◆症状の経過:55歳ぐらいから毎年秋(11月頃)になると、うつ病のように不眠、憂鬱、肩こり、食欲不振、頭痛などの症状が現れた。夜間は頻回に目が覚め、その都度トイレに行く状態であった。不眠に対する治療を希望し、当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3001-5000番の治療用カーボンを使用し、眼・鼻部(1号集光器使用)照射。距離は1m離して行い、照射時間は30分間。
◆治療経過:季節性のうつ病であるので、光線療法による光療法を毎日午前中に行った。2週間ほど治療したところでよく眠れるようになり、1ヵ月間治療を続けた。その後は、たいへんよく眠れるようになっている。
【治験例 2】
■不眠症
◆74歳/女性
◆症状の経過:3年来不眠が続いていた。3時間ぐらいは眠れるが、その後眠れなかった。夫(脳梗塞)の看病が大変で疲れがとれず、頑固な便秘もあった。肩こりも強く、高血圧で降圧剤を服薬中であった。
◆光線治療:3002-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、腓腹筋部、両膝部、後大腿部、腹部(以上集光器使用せず)、後頭部(1号集光器使用)、左右咽喉部(2号集光器使用)照射。光線照射時間は両足裏部10分間、腓腹筋部、両膝部、後大腿部、腹部、後頭部、左右咽喉部各5分間。
◆治療経過:治療2ヵ月後、4時間ぐらい眠れるようになった。体が温まり血行が改善して、肩こりや便秘がよくなってきた。治療4ヵ月後、5~6時間眠れるようになり、夫に起こされてもすくに寝付けるようになった。
財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著