膀胱炎 2
【治験例 2】
■急性膀胱炎
◆35歳/女性
◆症状の経過:7年ぐらい前より膀胱炎を繰り返しており4年前より特にひどく、1年前の出産後より、いっそう悪化した。また、膣炎で帯下もあり、冷え感が強く1時間ごとに排尿があり、排尿痛も強く長時間の外出ができなかった。総合病院泌尿器科と婦人科に通院していたがあまり効果がなかった。
◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、背正中部、左右下腹部(以上1号集光器使用)、陰部(2号集光器使用)、両足裏部、腰部、陰部は各10分間、両膝部、左右下腹部、背正中部は5分間照射。
◆治療経過:光線治療開始2ヵ月間で排尿困難や排尿痛はやや緩和したが、冷え感や排尿回数、残尿感は変化がなかった。治療3ヵ月後、頻尿状態が解消し残尿感や会陰部の灼熱感、背中の重たい感じと不快感が改善した。下肢の冷え感がなくなり膀胱炎が完治した。また初診時98/64mmHgだった血圧が3ヵ月後、103/69mmHg と上昇した。
【治験例 3】
■慢性膀胱炎
◆59歳/女性
◆症状の経過:昨年夏頃より頻尿となり、検査の結果、尿に菌が認められ膀胱炎と診断された(3年前にも同病を患った)。薬を処方されたが最近はなくならず、薬の副作用で胃腸障害も現れた。頻尿、排尿痛、不眠に悩んでおり、当診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療:3002-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腰部(以上集光器使用せず)、後頭部、左右下腹部(以上1号集光器使用)、両足裏部、左右下腹部は各10分間、両膝部、後頭部、腰部は各5分間照射。
◆治療経過:光線治療を始め胃腸障害が緩和した。治療2ヵ月後、冷え感が改善しよく眠れるようになった。排尿痛はやや緩和したが、細菌がまだ認められ頻尿状態であった。治療3ヵ月後、尿中細菌がほとんどなくなり、投薬は中止となった。頻尿が解消し排尿痛も改善している。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著