膀胱炎 1
膀胱炎は膀胱が炎症を起こしている状態で、多くは尿道から侵入した細菌によるものです。尿道と肛門が近く、尿道が短い女性に多いものですが、健康なときはからだの自浄作用によって細菌の侵入は防がれるため、膀胱炎になることはありません。しかし、 睡眠不足やストレス、からだが冷えるなどで抵抗力が弱っている、また排尿を我慢し過ぎると膀胱内の細菌が増えて発病しやすくなります。症状としては、排尿痛、排尿後の残尿感、頻尿、尿の混濁などがあります。
膀胱炎の予防・治療
過労やストレスを避け、からだを冷やさないことが大切です。まめに水分を取り、長時間尿意をがまんしないようにしましょう。
【治験例 1】
■急性膀胱炎
◆60歳/女性
◆症状の経過:光線治療器は20年前から使用しており、蓄膿症、耳鳴り、歯槽膿漏、白内障、火傷などの治療に活用してきた。今回、鼻づまり・頭痛、微熱・のど痛・咳の風邪症状に加えて、下腹部の疼痛と尿の出が悪くなった。近医で尿検査を受け、尿混濁もみられ急性膀胱炎と診断された。抗生物質を投与されたが、服用するとむかつき感が出るので1回で中止した。
◆光線治療:3002-5000番の治療用カーボンを使用し、両足裏部10分間、両足首部、両膝部、腰部各5分間(以上集光器使用せず)、左右下腹部各10分間、肩甲骨間部5分間(以上1号集光器使用)、左右咽喉部各5分間(2号集光器使用)照射。
◆治療経過:光線治療に専念し、1日2回(朝・晩)の治療を行った。治療3日目の朝には、すっきりと目覚めることができ、下腹部の疼痛など自覚症状は完全に消失して、尿の出もよくなった。また、鼻づまりやのどの痛みなど風邪の症状もよくなった。
◆治療経過:光線治療開始2ヵ月間で排尿困難や排尿痛はやや緩和したが、冷え感や排尿回数、残尿感は変化がなかった。治療3ヵ月後、頻尿状態が解消し残尿感や会陰部の灼熱感、背中の重たい感じと不快感が改善した。下肢の冷え感がなくなり膀胱炎が完治した。また初診時98/64mmHgだった血圧が3ヵ月後、103/69mmHg と上昇した。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著