手・肘の疾患

よく使う蝶番に錆はつかない、ということわざがあります。しかし使いすぎれば壊れるのは人間の体も同じです。手や指、肘は、日常生活の中で使用頻度が高いために障害が起きやすく、パソコンの長時間の操作による局所の炎症や、野球肘やテニス肘などのスポーツ障害も非常に多くみられます。その他、手指、肘の疾患には、腱鞘炎、ばね指、ガングリオンなどがあります。

●腱鞘炎、ばね指、ドケルバン

腱鞘炎とは、腱を包んでいる鞘(腱鞘)が、腱との摩擦によって炎症を起こすものです。原因として挙げられるのは、手や指の使い過ぎなど。ホルモンが関係しているともいわれています。

ばね指は、ばねが弾けるように急に指が伸びる現象です。慢性炎症により指の腱が肥厚し、指が腱鞘の中で動きが悪くなります。すると次第に指が伸ばせなくなります。この曲がったままの状態の指を無理に伸ばそうとすることで起こります。

親指の付け根の部分の腱鞘炎をドケルバン病といい、親指の付け根の部分はその構造上腱鞘炎が起こりやすい場所です。

●野球肘、テニス肘、ゴルフ肘

肘には、曲げる伸ばす以外に、内外に捻る動作があります。球を投げる、バットやラケットを振るといった動作を繰り返し行うことで生じるのが、野球肘やテニス肘で、肘の内側に生じるものと外側のものとがあります。

腱鞘炎、肘関節炎の治療

いずれも使い過ぎによるものですから、使わないようにするのがその対処法になります。しかしそれができないケースもあり、現実的にはサポーターを付けたり、テーピングを使用するのが一般的です。また冷やさないことが非常に重要です。炎症や痛みを鎮めるためには、局所だけでなく全身の血行を良くし体調を良くしておくことが不可欠です。ストレッチ、鍼灸、マッサージ、等で局所および全身の疲労を取り除き、筋肉の柔軟性を保つよう心掛けましょう。

【治験例】

■腱鞘炎

◆47歳/女性

◆症状の経過:40歳頃から親戚の事務仕事を手伝うようになった。45歳頃から右手首と親指が痛くなり、整形外科で腱鞘炎と診断され、塗り薬と湿布で治療していた。リウマチ反応はマイナスであったが、朝は手指の動きが悪く、こわばりもあった。

◆光線治療:3001-4008番の治療用カーボンを使用し、両足裏部、両膝部、腹部、腰部、後頭部、右後肘部を各5分間、右手首部、右親指部、各10分間照射。

◆治療経過:光線治療を始めて1ヵ月目で手首の腫れや痛みはなくなったが、親指の痛みには変化がみられなった。これ以後、患部を1日2回治療し、約3ヵ月で親指の痛みは消退した。その後の力の入れ具合で親指に痛みが出ることはあるが、以前のような強い痛みはなく、また痛みの持続もない

(財)光線研究所「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著

中央林間うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 大和市中央林間で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

整形外科系症例