呼吸機能への作用
可視総合光線は、血液循環を促進させ呼吸機能を調節します。慢性気管支炎、気管支喘息、肺気腫等の呼吸器疾患に働きかけます。
気管支炎はウィルスや細菌などによって、気管支に炎症が起きている状態で、症状は咳や痰や発熱といったものです。風邪と併発することもあります。喘息は、 アレルギーやタバコの煙などさまざまな要因 により、慢性的に続く気道の炎症です。気管支炎と同様に咳や痰を症状としますが、呼吸がひどく困難となることもあります。
気管支炎の治療が、咳止め、解熱剤など薬物を用いて行う対症療法が中心となるのに対して、喘息の治療は、気道の炎症を取り除くことを目的に抗炎作用の強いステロイド治療薬が用いられます。これにより長期的に喘息発作の発症を抑えます。
このように、 慢性気管支炎、気管支喘息は同じ呼吸器の病気とはいっても、その様態が同じではありません。しかし対応の仕方において、どちらも自然治癒力を高めるということで共通しています。また肺の構造自体に問題が起きる肺気腫なども同様で、器質的なものの回復が難しかったとしても(難しいからこそ)、心身を良い状態を保つことが重要であることに変わりありません。
(財)光線研究所 (「可視総合光線療法・理論と治験」黒田一明著)