気管支炎症のメカニズム
気管支喘息は、気管支が痙攣を起こして気道が狭くなり、ヒューヒュー、ゼーゼーという音(喘鳴)が出る呼吸になり、息苦しくなって喘息発作を起こす。喘鳴は気管支の慢性の炎症が原因だが、それではなぜ気管支に炎症が起こるのだろうか。
喘息になりやすい人は、鼻やのど(咽喉)の粘膜が弱く、絶えず炎症が起こっている状態が見られる。鼻の通りがが悪いと口呼吸になり、咽喉の炎症が続く結果となる。
この状態が続くと、細菌が咽喉から気管支まで入り込み、気管支は慢性的な炎症状態となってしまう。さらにこの状況で呼吸とともに吸入したハウスダスト(家塵)などの異物を、粘膜で処理する力や、咳や痰として排出する気管支の自然な作用が充分に発揮できなくなる。
(財)光線研究所「可視総合光線療法・治療報告と症例集」黒田一明著