
のう胞性疾患に対する可視総合光線療法(卵巣チョコレートのう胞およびガマ腫)3
【治療例 2】
ガマ腫
59歳 男性 167㎝ 52㎏
◆症状の経過
来診時の2カ月前に、舌下にできものが生じ腫れてきた。徐々に大きくなり、1カ月前には、しゃべることも食べることも辛くなってきた。実は、幼少期の時と15年ほど前にも同様の症状を経験しており、その時は、経過観察で自然治癒したため、今回も同様だと考え、病院にはいかなかった。その後のう胞は日に日に大きくなり、
実際活にも支障が生じ不安があったため、知人などに相談したところ、光線療法を複数人から勧められた。光線療法というものに興味がわき当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診した。
◆光線治療
治療用カーボン:3001-4008番を使用。⑦①②⑤⑥(以上集光器使用せず)、上腹部⑪・背正中部㉘(以上1号集光器使用))、口中部⑧・左右咽喉部④(以上2号集光器使用)。4台の治療器を使用して合計30~40分間照射。
◆治療の経過
のう胞に関しては、日常に支障が出るほどの大きさであったため、患部への光線治療は、まず病院を受診してから開始することとなった。そのため、初診時は5年前か患っている糖尿病への光線治療を実施した。初めての照射であったが、便通の改善を感じた。翌週口腔外科を受診し、ガマ腫と診断された。担当医より、舌下右側の腫れが強いが左側も腫れてきており、相当に大きいため、手術も検討する必要があると説明され、週末に口腔外科で治療方針を決めるこことなった。2回目の当所通院治療で、口中部⑧や左右咽喉部④への照射を開始した。初めて患部へ照射した日は、自分で撮った患部の写真と比較して少し大きくなっていたが、その2日後に再度当所を受診し光線治療を受けた帰りに、昼食を食べたところ、普通に食べることができ驚いた。また、会話もしやくなっていた。翌日には腫脹は消失しており、口腔外科を受診すると担当医もびっくりしていた。おかげで手術を免れることができた。今後も再発予防と血糖値安定のため光線治療を継続する。
光線研究 第652号 令和7年10月1日 一般財団法人 光線研究所