可視総合光線療法によるガン4症例と解説 2
卵巣ガン・濾胞性リンパ腫・膀胱ガン・肛門管ガン
■卵巣ガン患者における血中ビタミンD濃度と生存率の関連(オーストラリアの研究2015年)
卵巣ガンは予後不良で、ビタミンDとの関係はデータが乏しい。今回、卵巣ガンと診断された女性を対象に診断時(670例)と一次治療終了後(336例)に血液サンプルを採取し、血中ビタミンD濃度と生存との関連を検討した。追跡期間中に59%が死亡し、そのうち95%は卵巣ガンによる死亡でした。血中ビタミンD濃度を検査した結果、低くなるにつれて卵巣ガン脂肪率が高くなることが示唆された。
【治療例 1】
卵巣ガン 69歳 女性 主婦
◆症状の経過
63歳時、不正出血があり細胞診では異常はなく経過観察となった。64歳時、腫瘍マーカー上昇があり卵巣ガンステージⅠAと診断され手術し、術後は放射線治療を受けた。腹部リンパ節転移が疑われていたので友人の紹介で当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。
◆光線治療
治療用カーボン1000-4008番を使用し、⑦㉓㉔㉘各10分間、②⑥③各5分間照射。
◆治療の経過
自宅で毎日光線治療。治療1ヵ月後、足が温まり、傷口の痛みは軽快し、歩行速度が上がった。治療8ヵ月後、速度が上がった。治療8ヵ月後、光線治療で体調は良好、腫瘍マーカーは異状なく、腹部リンパ節の腫れは消失。治療2年後、腫瘍マーカーが一時上昇したが、光線治療継続で3ヵ月後には正常値に戻る。治療3年後より体調安定いCT検査、血液検査などは異状なし。治療6年後の現在、ガン再発はなく経過は良好、光線治療に感謝している。
光線研究 第643号 令和6年4月1日発行 一般財団法人 光線研究所