可視総合光線療法で腎機能低下が抑えられた症例

 一般財団法人 光線研究所

 研究員 佐藤 仁

 腎機能が低下した場合、それ以上悪化しないようにする薬はありますが、腎機能そのものを回復させるような薬はまだありません。悪化が進めば最終的には透析や腎臓移植という処置が必要になります。

 腎機能低下を進めないためには、腎機能低下に影響する病気や治療や日常生活、食事の見直しなどが必要になります。加えて光線療法を併用することは、腎機能低下を抑制することに役立ちます。

 今回は、光線療法を併用して腎機能低下が抑えられた症例を紹介します。

■腎臓

腎臓は背中側の腰のやや上に、左右1つずつあります。大人のこぶしほどの大きさで、そら豆のような形をしていま

 腎臓の働きは、血液中の老廃物をろ過して尿をつくっています。腎臓の働きはそれだではなく、体内の水分量や生きていくために重要な血液中のナトリウム、カリウム、カルシウム、リンなどのイオン濃度を適正に調整することです。他にも次のような重要な働きがあります。

・血圧を適正な状態にする

・造血ホルモンを分泌する

・ビタミンDを活性化させる

このように腎臓は様々な機能を担っており機能が低下すると尿の症状だけでなく、むくみ、血圧上昇、貧血、骨粗鬆症など様々な症状がでてくることがあります。

■腎機能低下を起こす原因

1.腎臓への血流の悪化

 心臓病や高血圧による動脈硬化の進行などで、腎臓に血液が十分に送れないと老廃物がうまく排出できなきなったり、必要以上な塩分や糖分などの再吸収に異常が起こったりして腎機能が低下します。

2.腎臓自体の障害

 糸球体腎炎やネフローゼ症候群などの腎臓の病気、また薬剤や化学物質などの副作用で腎臓自体が障害を受けると腎機能が低下します。腎臓の病気でなくても、糖尿病や痛風また多発性骨髄腫などでも腎臓が障害を受けると腎機能が低下します。

3.腎臓より先の臓器障害

腎臓よりも先の臓器の尿管、膀胱、前立腺、尿道などに異常があると尿がうまく排出できず、この状態が続くと腎臓で尿がつくられなくなって腎機能が低下します。

 腎機能が低下した場合には、その原因によっても対応方法が変わってきます。 

■腎機能低下を抑えるには 

 腎機能が低下してしまっている場合には、元に戻すことは難しく進行を遅らせる治療になります。腎機能低下を起こしている原因が判れば、その治療をしっかり行うことが大切です。さらに、塩分やタンパク質制限などの食事療法も必要となります。ただし過剰なタンパク質制限は筋肉量を減らしてしまい、特に高齢者では日常生活に支障が出ることもありますので、専門医の指導の下に行う必要があります。

■可視総合光線療法

 光線療法は、血行を改善し排尿を促す作用があります。これにより腎臓を働きやすい状態にします。また光線療法は腎臓や腎機能に影響のある病気を改善することに寄与します。これらのことから病院での腎機能低下を抑制する治療に加えて、光線療法を行うことでさらなる腎機能低下抑制が期待できます。

◆光線治療方法

◆治療用カーボン

3002-5000番、1000-3002番、1000-4002番など。

◆照射部位及び照射時間

両足裏部⑦10分間・両膝部②・腹部⑤・腰部⑥(以上集光器使用せず)各5分間。背正中部㉘(1号集光器使用)または左右腎臓部㊷㊸(2号集光器使用)各10分間、後頭部③(1号集光器使用)、または左右咽喉部④(2号集光器使用)各5分間照射。

光線研究 第644号 令和6年6月1日 一般財団法人 光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

腎臓疾患・排尿障害・膀胱疾患・尿管結石

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