朝起きられない病気に対する可視総合光線療法 5

 うつ病は、やる気を起こして精神を安定させるせろとにんをはじめノルアドレナリン、ドーパミンなど脳内神経伝達物質が減少する病気と考えられています。現在日本人の15人に1人が、一生のうちにうつ病にかかるといわれ身近な病気になりつつあります。睡眠障害をはじめ、頭痛、肩こり、めまい、耳鳴り、倦怠感など多彩な症状がみられ、特に朝から午前中にかけけて無気力、憂うつな状態が強く起き上がれないことが多いようです。外出ができず引きこもりがちになり社会復帰が困難なこともあります。病院治療とともに光線療法は脳内の神経伝達物質の分泌を促し、うつ病の経過を改善し朝の目覚めや諸症状改善に寄与します。

うつ病

65歳 男性 165㎝ 64㎏

 45歳時、仕事のストレスからうつ病を発症、不眠傾向になり朝起きられず大変困っていた。10年間は服薬でなんとか日常生活を送っていたが、55歳時にうつ病が悪化、薬でも良くならず午前中起きられないことが多くなった。光線治療器は30年前から自宅にあったが、使用していなかったので、少しでも元気になればと思い、自己流で光線治療をしたところ気分が良くなり徐々に朝起きられるようになってきた。その後5年間うつ病は一進一退だったが、60歳時に光線治療器のメンテナンスとともに当付属診療所で治療器4台使用の治療ができると知り受診した。

治療用カーボンは1000-3002番、1000-4002番を使用。⑦⑥③⑮を照射。照射時間は⑦は10~30分間、⑥⑮各10分間、③5分間。

初めて当所での治療を受けた後は、いつもより身体が温まり気分良く感じた。自宅では毎日治療し、週1回当所へ通院治療を続けた。1ヵ月後、以前より体が動くようになり、起床時の目覚めがさらに良くなった。自宅での照射時間は1日2~4時間照射することもあった。服薬は念のため継続したが光線治療の効果を強く感じていた。2ヵ月後自身でも驚くほど完璧に近い状態を実感し、朝すっきりと目覚められた。63歳時に精神科の薬を中止、その後65歳の現在まで、うつ症状はよくなり、朝の目覚めも良好、午前中から精力的に働けている。

光線研究 第644号 令和6年6月1日 一般社団法人 光線研究所

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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