細胞間リンパ液と可視総合光線療法 6
【治療例 3】
胃ガン術後の下肢のむくみ
85歳 男性 僧侶 159cm 55kg
◆症状の経過
78歳時、胃の痛みや下血で倒れ胃ガンと診断され全摘手術を受けた。術後経口抗ガン剤を始めたが副作用が強く中止した。その後、足のむくみや腹部のガスが増え、以前時々行っていた光線治療を行おうと思い当付属診療所(光線研究所付属診療所)を受診。
◆光線治療
治療用カーボン:1000-4008番を使用。⑦10分間、①②⑤⑥③各5分間、背正中部㉘(1号集光器使用)10分間照射。
◆治療の経過
自宅で毎日光線治療を開始。1ヵ月程で徐々に足のむくみは引いてきたが、足のだるさはとれなかった。腹部にガスがよく溜まるので、左右下腹部㉓㉔の照射も追加した。それにより腹部のガスも徐々に溜まらなくなってきた。4ヵ月程で足のむくみはほぼ取れ、だるさも解消した。現在術後7年が経つが再発はなく、仕事も現役で続けている。
◆コメント
ガン術後は、栄養障害やリンパ液の循環が悪くなる傾向がありむくみやすくなりますが、光線治療は栄養の吸収をよくし、リンパ液の循環を良好にしてむくみの改善にも役立ちます。
光線研究第640号 令和5年10月1日発行 一般社団法人 光線研究所