ウォーキング・ランニングと可視総合光線療法の相乗効果 3

■温熱刺激が運動効果を高める(日本の研究2014)

 マウスに30分間の持久的トレーニングをさせた後、40度の高温環境に30分間入れる実験を3週間行った。その結果、温熱刺激によって、体のエネルギー源となるミトコンドリアの分解を抑えて活性化することがわかった。適度に体を温めることでトレーニング効果を高めることが示唆された。

■ビタミンD濃度が上昇すると全身持久力が増加(米国の研究2018)

 血中ビタミンD濃度と心配持久力を表す運動中の最大酸素摂取量(Vo2max)の測定記録がある20~49歳の1,995例(平均年齢33.2歳、女性45%、高血圧13%、糖尿病4%、平均血中ビタミンD濃度23.7ng/ml,平均最大酸素摂取量40.1ml/kg/分)を対象に血中ビタミンD濃度と心配持久力の関連性を検討した。

 血中ビタミン濃度によって以下の集団に分けた。

Ⅰ.最も低い集団(~14ng/ml)

Ⅱ.2番目に低い集団(~20.4ng/ml)

Ⅲ.3番目に低い集団(~25.7ng/ml)

Ⅳ.最も高い集団(~33.2ng/ml)

 結果、血中ビタミンD濃度が最も低い集団の最大酸素摂取量が37.7ml/kg/に比べ、血中ビタミン濃度が最も高い集団では41.1ng/ml/kg/)分と明らかに高く、関連性が認められた。また血中ビタミンD濃度が4ng/ml高くなる毎に、最大酸素摂取量は0.78ml/kg/分増加することが示された。

※最大酸素摂取量とは、1分間に体重1㎏あたり取り込むことができる酸素量。最大酸素摂取量は全身持久力の指標として用いられる。

■可視総合光線療法

 本療法の光と悦エネルギーには、ウォーキングやランニング同様に心肺機能向上、筋力強化、血液循環・新陳代謝の改善、ストレスの解消などの効果があり、併用することで相乗効果が期待できます。食欲増進、消化吸収を良くし、栄養補助を助け、睡眠の質を高め疲労回復を促し、運動継続に有効です。また前述の研究結果からも分かるように、体を動かすためのエネルギーを作りだすミトコンドリアの分解を抑えて活性化し、体を動かすエネルギーであるATPの生成力を高めます。また最大酸素摂取量を高めることで全身持久力を向上させて疲れにくい体をづくりに寄与します。運動強度を高めていくと筋肉や関節の痛み、怪我のリスクが高まりますが、光線治療の抗炎症作用や組織修復作用により、早期の回復が期待できます。夏場や長時間の運動をすると大量の汗とともに鉄分が体外へ出てしまう「鉄欠乏性貧血」が起こりやすくなりますが、光線治療は骨髄の働きを良くしヘモグロビンを増やすことで、貧血予防や改善にも効果的です。

光線研究第638号 令和5年6月1日 一般財団法人 光線研究所発行

馬込沢うえだ鍼灸院

kiichiro2
  • 船橋市馬込沢で鍼灸院・光線療法院をやってます。
    慢性疾患をよくするためには、
    自己のもつ治癒力を高めることが非常に重要です。
    このブログでは主に光線療法について、
    日光を浴びることの重要性について綴っていきます。

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